<テレビウォッチ>マニフェストの本発表を前に自民党がきのう(7月30日)、4年前のマニフェストの自己評価を発表した。120項目のうち「達成した」が55、「取組中」が 65で、「未達成」はゼロだった。
細田幹事長は、「大きな約束は半分近く実現した」といったが、民主党の岡田幹事長は、「あえていえば20点から30点。約束が果たされていないし、いまいってることと違う。(31日に発表される)自民のマニフェストは入り口から信用できない」。
細田幹事長はまた、「衆参のねじれのために100%とはいかなかった。(民主に)自分たちが反対しておいて、『できてない』というのはおかしい」と、本音もちらり。
とはいえ、この自己評価は手前味噌もいいとこ。あのときの実質は「郵政民営化」だけで、改革が達成できれば、あとはバラ色という調子だった。その「民営化」はたしかにやったが、民主党からは「小泉改革は、格差拡大、社会保障の崩壊、財政悪化を招いた」となる。
与良正男は、「第3者が評価すべきもの。日曜には『21世紀臨調』が評価するが、(達成とした)道州制なんか、『検討する』となってる。未着手ともいえるわけで、お手盛り感がある」
吉川美代子は、「郵政民営化はやったけど、何が良くなったの、何が悪かったのかがないと……」
与良は「麻生さんは、小泉改革から明らかに路線転換してるんだから、そのときに国民に信を問うべきだった」
みのもんたが、「とにかく安倍さんが途中で、福田さんが途中で、これはマニフェストがどうのこうの以前の問題」
与良も「その間に、なしくずしに方針を変えてきたんだから……」
この「自己評価」、新聞はほとんどネットだけで、紙面には詳しくは載らず。まあ、その程度の話なのだが、テレビはフリップを並べだけで絵になるんだから面白い。