<テレビウォッチ> 1か月後に迫った総選挙で、静岡7区はかなりの激戦区になると見られている。その選挙区に張られたポスターが騒ぎになっている。無所属の城内実候補が、自分とタレントの眞鍋かをり、2人の写真をポスターに使ったのである。
前回の郵政選挙で惜敗した城内は「今回は負けられない。秘策の1つがポスター」と言う。
ところが、眞鍋がブログで「なぜこのような使われ方をしたのか確認して対応したい。政治に関して特定の人物を応援することはあり得ない」とクレームをつけたのだ。
これに対して城内側も「(眞鍋が所属する事務所の)掲載許可を得てポスターを作成した。無断使用の事実はない」と1歩も引かない構え。
どうやら、眞鍋の事務所の社長と城内の東京後援会幹部が親しく、その関係で話が進められた節がある。
番組によると、公職選挙法では、衆議院任期満了6か月前から選挙公示まで、候補者単独のポスターを張ることは禁じられている。ある民放局は「特定の候補者を支持する者のテレビ出演は倫理的に問題がある。事実確認を行う必要がある」として、眞鍋のレギュラー出演を見合わせたという。
レギュラーコメンテーターの山口一臣(週刊朝日編集長)は「説明不足、連絡ミスだろう」とした上で、「実態は選挙運動がすでに始まっている。公職選挙法が建前だけになっていることによる行き違いではないか」と語る。
確かに、なぜ2人でなければならないか意味がよくわからない。
山口が「政治家が、人気者の好感度に頼ろうとするところが情けない」とまとめた。
それだけ必死な戦いをしているということだろう。