<テレビウォッチ>国際水連がついに「高速水着」追放の方針を固めたという。水着問題は、水泳競技とは何なのかという問いを投げかけたが、水連の結論は、水泳とは水着という道具の技術革新に頼るのではなく、パンツ一丁の肉体ひとつで勝負する古式ゆかしきスポーツである、となったようである。
これに、番組コメンテイターのテリー伊藤は首をひねった。「高速水着もおもしろいと思うんですよ。スポーツでは、ランニングシューズ、バスケットシューズの開発といったことも、また楽しいじゃないですか。高速水着を見たい、着たいという人も多いはず。技術はそういうことで伸びていく。肉体だけってのは……」
コメンテイターで弁護士の本村健太郎はテリーの意見に反対。「水着で差がつくのはやっぱり不公平で、競技本来のおもしろさをなくすと思いますよ。ある程度(規制を)やってほしい」。かなり興奮した様子で、早口で語った。
「高速水着」をめぐる各所の議論は、まだまだおさまりそうもなさそうではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト