東国原知事とは違う 「辞職」中田市長の1手

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   <テレビウォッチ>赤江珠緒ならずとも「なぜ、このタイミングなのでしょうか」と、大方は言いたくなるのではあるまいか。横浜市の中田宏市長(44)が突然、辞職したのだ。

   任期を半年余残してこの時期に辞任を発表した理由を中田市長は、こう説明する――8月30日、衆院選とのダブル選挙にすれば高い投票率を期待でき、経費も10億円節減できる。9月から始まる新年度の予算編成に、市長が最初から関われる。

   鳥越俊太郎は「統一地方選が行われる4月に交代した首長は、前の首長がつくった予算を執行することになり、不合理だ。7月に統一地方選をやれば、首長は9月に予算を作り、4月から執行できる。その方が合理的」と、中田市長に理解を示す。

   一方、唐突な辞意表明で、市民は新市長を選ぶ時間的余裕がないのでは、という記者の質問に中田は「メリット、デメリット両方ある。冷静に客観的に判断すべき」と答えた。

   落合恵子は「ご自分にデメリットのあることをするハズがない」と冷静なコメント。

   森永卓郎も「8月30日の市長選だと、既成政党は衆院選に候補者を使っちゃってタマがない。中田さんは、自分の意中の人に後を継がせたくて敢えてこの時期を選んだのでは」と推理を巡らせる。

   この見方に対して三反園訓は「それだけではない。新党を含めて、いろいろ考えている」と返し、「中田さんは、日本新党(横浜市長になる前、この党所属の衆院議員で国政デビュー)が解体したとき涙を浮かべていた。日本新党的なものを目指しているのでは」と述べる。さらに「民主党政権になれば地方分権担当とも永田町では言われている」と匂わせた。

   真意はいま一つ定かではないが、ともかく辞職が先で、理由は後付けのように思われてならない。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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