<テレビウォッチ>今度は竜巻が街を襲った。ただ、突然に襲った自然の猛威の割にケガ人は21人、亡くなられた人はいなかった。その時、住民はどう対処したのだろうか……番組が取り上げた。
7月27日昼、群馬県館林市を襲った竜巻は、割れたガラスに破片などで21人がケガをしたほか、電線が寸断され3000世帯が停電、234棟で家が損壊した。
一夜明けた今朝(7月28日)、その爪痕を上空からカメラがとらえた。ほぼ西から東に一直線上に、ブルーシートの敷かれた民家の屋根が目立つ。
ケガ人が多く出たのはスーパー。割れたガラスの破片で16人がケガをしたほか、スーパーの駐車場に止めてあった車20台が竜巻に巻き上げられ横転した。
小学校では木が薙ぎ倒されたり、折れた木が校庭に散乱したりした。プレハブの物置が飛ばされ路上に落下したケースも。
中野美奈子アナがまず、「もともと群馬県は風が強いので有名ですが、(竜巻が)発生しやすい場所とか区域はあるのですか?」と疑問を。これに『とくダネ!』専属予報士の天達の答えは……
「風が強いのと竜巻は関係ないですが、館林周辺は田園があり、平らな場所が広い。地面の摩擦が少ないので(竜巻が)発生すると長く滞在する」
また、笠井アナが異常気象に不安を感じているのだろう、「今年は多く発生する年なんですか?」と。
天達は「断定はできないが、今夏は雨がザーッと降ったり不安定。竜巻は台風とか低気圧といったものから発生するので、天候不順だと多くなる可能性はある」。
今回の竜巻は、多くの物損被害をもたらし自然の猛威を見せつけたが、その割にはケガ人が少なかったのは何故か?
ニューズウィーク日本版編集長の竹田圭吾は「咄嗟の判断の中に被害を抑えるヒントがあるかもしれないんで、よく調べて行政のホームページで公開するなどあっていい」と。
現場を取材した田中良幸リポーターは「突然暗くなり、それにすごい音だったのでこれは大雨が降るぞと、ほとんどの人が家に入った。雨戸もしっかり締めて通り過ぎるのを待っていたという。そのあたり被害が少なかった要因かもしれない」と話す。