<テレビウォッチ> 「真夏の総選挙」シリーズ、今朝(7月24日)は「全検証『政権交代』16年前何が」。
当時の宮沢内閣が、不信任決議案を可決されて解散を行い、総選挙でも自民党が過半数を割って下野したのが1993年。新党日本の細川党首を首班とする多党連立内閣が成立したのだ。もっとも、多党連立のため基盤が脆弱だった細川政権は9か月で崩壊して行く。
『歴史的瞬間』の回顧はそこそこに、番組は、今回の選挙の話題に移る。例によって繁華街で100人アンケートを行い、「投票を決める基準」を聞いたところ、トップに来たのは3分の1以上が選んだ「マニフェスト」。以下、政党、人間性、実行力・リーダーシップ、知名度、新人候補の順。
報告した所太郎リポーターによると、これまでは人間性とか人柄が上位に来ていたそうで、「マニフェストが1番に来たのが今回の特徴」だという。
本当にマニフェストを読んで投票する人がそんなに多いかという気もするが、大谷昭宏がそこに触れた。「マニフェストといっても、『広辞苑』みたいなものを出されても困る。国民は忙しくて読んでいる暇がない。年金はどうする、雇用、農村対策はどうすると、きちんと出して、これが対立点なんです、あなたはどれを選択しますかという形の分かりやすい選挙にしてほしい」。
そんな親切心を各政党が示すとは思えない。結局、メディアが作った表を見比べて1票を投ずることになるのだろう。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト