<テレビウォッチ>「あなたが決める日本の未来」と大きく出た。このテーマで選挙報道を通すらしい。で、きょうは「静岡7区」。4年前、郵政民営化に反対した現職に刺客を差し向けて、大騒ぎをしたところだ。
出演は、そのとき刺客になって勝った片山さつき(自民、50)と敗れた城内実(無所属、44)。それに民主の斉木武志(35)の3人。同区からはもう1人、諸派の候補が出るらしいが、公示前だからということらしい。
ナマ出演といっても、むろん現地との中継だ。3人が同じソファに並んで座っている。みのもんたが、順に「相手はどうですか?」と聞く。
片山「頑張ってると思います」
城内「刺客と呼ぶのは気の毒。がんばってる」
片山はいわずと知れたもと大蔵官僚の切れ者。1期目から堂々と国会を泳ぎ回っていた。今回は、「新しい自民党をつくる」と逆風のなかを飛び回っている。「7区は雇用が悪い。ここから日本を建て直す。毎日討論をやりたい」という。
一方の城内は、どん底から4年間「超草の根」の活動を続けて来た。「地元密着、国民、市民目線」という。ただ、きのう(7月22日)平沼赳夫議員が立ち上げた第3極グループとの連携もある。「緩やかな政策集団ですね」。ただ、このグループは、選挙後に台風の目になる可能性がある。
そこへ今回は、元NHKアナの斉木が、民主の「政権交代」を看板に加わった。「脱官僚、天下り禁止」と党のマニフェスト路線だ。
これに片山が「自民刷新で日本を変える」といい、さらに、「細川政権がいちばん官僚のいいなりだった。何も知らないから、御しやすかった」ときつい一発。これは手強い。面白い。
しかし、世襲制限などで、「維新でも戦後でも前からの人たちがやらないと」といったところで、言い合いになった。斉木が「官僚支配」というのに、「NHKは見なし公務員だ」とか。
この辺りで時間切れになったが、片山の名前が「片岡」になっていた。早速訂正されたが、いって来たのは本人だったらしい。
みのが、「『片岡になってたわよ』って。怖いよ」といったが、こわいのはどっちだ? 選挙の間くらい、字幕の間違いをチェックする人間置いたら? 民放の間違いはホントにひどいから。