<テレビウォッチ>40日間に渡る真夏の長い選挙戦とあって、関連ネタをどう続けて行くかは番組として頭の使いどころだろう。今朝(7月23日)は、番組なじみの作家・大下英治と、小泉元総理の首席秘書官だった飯島勲の対談。飯島は、小泉を35年間、支えた軍師という位置づけ。
大下「麻生政権の支持率がこれだけ下がったのは、どこに問題が?」
飯島「取り巻き、情報管理、総理としての自覚ある行動、その1つ1つがダメだった。総理は何でも出来るが、出来ることをさせないのも取り巻きの仕事。与党との連絡、国会対策も真剣勝負じゃなかった」「秋葉原でスタートしたのも問題。指導者が、私ども若いころの便所の落書きと同じ無記名のネット社会の人気を喜んだり行動したりすることには反対だ」
大下「もし、麻生総理を演出するとしたら?」
飯島「山口、広島で大変な大雨被害が出ている。選挙は二の次で、防災服を着て関係閣僚を連れて行き、安心しろ、全部、支援するとやる。これがまつりごとだ。それと、大事なときに(メモの)紙を見ちゃダメ。メモを読むべきときに語り、読まなくていいときに読む、これが1番いい」
大下「総選挙の予測は?」
飯島「国民に対して本音を語って、こうしますという責任政党の自覚があれば、与党は241+2くらいまでは行けるハズ。今のままでは140行けるかどうか」
大下「小泉さんという政治家は?」
飯島「ウソをつかない。他人のために汗をかく。政治家はこの2つが大事。国民は国会議員に対して、真実を語るかどうかを見ている。ウラがないか(どうかを)」
聞いていたコメント陣の受けとめは――
やくみつる「小泉さんを過大評価しすぎ。あれだけ発言の軽い政治家は2人と出てほしくない。麻生さんの分析は的確なところをついている」
鳥越俊太郎「個人の力、資質もあるけど、小泉さんのキャラクターは周りが支えやすいように出来ていた。麻生さんは周りで支えられなかったのではないか。秋葉原に行き、マンガが好き、ホテルのバーで酒を飲んだり、漢字を読み間違えたりと、個人のカオがネガティブな方に流れた」「唯一、ポジティブに使えるのは一昨日の涙だけ。今後の選挙戦ではうまく使える。それを使いこなせる軍師がいるかというと、あまりいない」
赤江珠緒が「確かに真情を吐露したシーンではありました」とまとめた。