山口豪雨被害と公共工事 鳥越「どこかで間違ってた」

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   <テレビウォッチ>ヘルメットに長靴、防水着姿の井口成人リポーターが度々「たいへんな状態になっています」と繰り返す。山口・防府市の被災現場、特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」周辺は確かに惨状を極めている。

   川のような濁流が建物に流れこみ、大きな樹木、岩があちこちに転がり、何台もの乗用車が土砂に埋もれている。数百メートル離れた山からの土石流が「ライフケア高砂」を直撃したらしい。お年寄りたちは昼食中だったという。あっという間の出来事で避難する暇もなかったようだ。死者3人、行方不明4人。1時間に70.5ミリ、7時間で1か月分が降ったという記録的大雨は、大きな被害をもたらした。

   井口によれば、山に保水していく力がなくなっていること、山の地質がもともと弱かったことが、大きな被害をもたらした原因、と専門家は見ているそうだ。

   スタジオの鳥越俊太郎は「日本の気候現象が熱帯型になって、スコールのように一気に雨が降るように変わってきているのかなと思う」と話した。その上で、「山にはもともと水を蓄える力があって人間と共存していた。それが、山に木を植えてちゃんと養ってこなかったために保水力がなくなって、集中豪雨があると雨と水が一気にドーっと出てくる」「戦後、旧建設省が日本全国で進めた公共事業のやり方、コンクリートで覆えば何とかなるというのがどこかで間違っていたという気がする」と語った。

   農林水産省の責任も小さくないように思える。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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