「格安」と「ブランド」の怪しい関係 「韓国で買い物」注意点

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   <テレビウォッチ>夏休み行きたい国・地域のベストワンが韓国とハワイ。韓国の場合は、格安の買い物ができるからというのだが……

   そんな美味い話ばかりではないと、番組があるカラクリを……

   日本人旅行者に人気のスポットがソウル市の東大門市場。ところがこの東大門市場で売られている格安の服が市内のデパートで韓国のブランド物として発売されているという。

   確かに、市場で9000ウオン(680円)する Tシャツが、同じものでデパートでは3万9000ウオン(2900円)と、4倍で。

   市場で1万4000ウオン(1060円)のカーディガンの同じものがデパートでは8万8000ウオン(6700円)と、6倍で。

   そこで衣類産業協会の専門家に鑑定してもらうと、なんと「サイズから糸のつながりなど99.9%同じ商品」という。

   ここで、デパートで売られている韓国のブランド品が格安で東大門市場に流れ、売られていると早合点してはいけない。取材をすると、とんでもないからくりが……

   東大門の一角、女性たちが一心不乱にミシンを使い、衣服にブランドのラベルを縫い付けている姿が。

   市場で売られている安い商品に有名ブランドのラベルの縫い付けデパートで販売する決定的瞬間で、実はこの作業を依頼しているのが、当の有名ブランド自身という。

   そこでこのブランドメーカーを直撃すると、担当者は悪びれるふうもなく素直に「東大門で購入していることを本社は知らない。景気が悪く、他社もやっているのでやらないわけにはいかない」という答えが返ってきた。

   つまり市場で作られたものを格安で買い、ブランドのタグをつけて4倍、6倍の値段でデパートで販売する詐欺的コスト削減策なのだが……

   韓国では、『商品はすべて自分たちが作ったものです』とウソを言わない限り、法律で取り上げるのは難しいという。

   笠井は「デパートで買った客が、同じものを市場で見つけたらガッカリし、頭にきますよね~」。しかし、それが韓国の消費者にいつまで通用するか。

   逆に市場で格安に買った客が同じものをデパートで見つけたら、また市場に買いに来ようと思うだろう。何も知らない日本人旅行客はこの手に乗せられているのかも……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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