<テレビウォッチ>死に際の苦痛を言う「断末魔」。昨日(7月16日)、両院議員総会開催の署名を巡る自民党のすったもんだは、まさに断末魔の動き。
番組は自民党本部の幹事長室前にカメラをすえ、この動きを定点観測した。
中川秀直・元幹事長ら反麻生グループが党執行部に両院議員総会を求める署名簿を提出したのは昨日午前。133人の署名があった。
気を強くした中川元幹事長は会見で「正式の両院議員総会として週内に開催をお願いしたい。真剣に執行部で考えてほしい」と。
一方、署名に加わり、麻生首相に直に退陣勧告を迫ったと伝えられる与謝野財務相も「署名が集まった以上、きちんと開催するのは自民党がやらねばならないこと」とコメントを。
ところが、幹事長室にやってきたのは谷津義男衆院議員。「実は、(署名に)私の名前が使われていた。冗談ではない」と。
続けてやってきた小野寺五典衆院議員も「署名の意図が当初と違う」と見せたのが、提出された署名簿の1ページ目に書かれた文章。当初書かれてあった趣旨とは違うというのだ。
そこには『呼びかけ人~武部勤 中川秀直』、「ご参考」として『マニフェスト連合会議にメンバーが参加している議員の会』と。
キャスターの小倉がこれを見て「表紙がスリ替わっているって何ソレ?」と吠えた。
そうした動きを見て、署名が最も多かった津島派では、署名取り消しを求める動きも。
で、夜になって首相から対応を一任されている細田幹事長がニコニコ顔で「だんだん固まってきましたから、来週に解散そして……」と。結局、この時点で両院議員総会見送りの方向に。
どこまでこの署名簿が正当なものなのか、ゴジャゴジャで大混乱になっているという。さて、この断末魔の動き、どんな結末を迎える事やら……