東国原知事の「正体」 地方分権の否定者?功労者?

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   <テレビウォッチ>ようやく幕を下ろした『東国原劇場』を、番組が検証して見せた。経過をひととおり振り返ったあと、スタジオ内外からの分析コメントが続く。

   大下英治(作家)「芸人だから(総裁候補を条件にした)ツカミは見事と思わせた。これはハッタリで、最終的には妥協してきてくれるだろうと思っていたら、テレビカメラの前でどんどんエスカレートして行った。興奮してお客さんより自分が夢中になってしまった」

   北川正恭(元三重県知事)「(東国原知事と自民党・古賀選対委員長)2人の失敗作。地方分権については、今まで軽く見られていたのを重く見させる功はあった。地道に県政を通じて失地を回復し、素晴らしい県政をまたできる余地はある」

   大谷昭宏「地方分権、地方分権と言いながら、おいしい話が転がっていればいつでも国に飛んで行く、地方分権なんてその程度のもんだと立証して見せたのがこの人。これで、地方分権がどれだけバカにされたか……彼は地方分権の主張者じゃない、否定者だ」

   三反園訓「自民党の選対関係者は、今でも東国原知事に出馬してもらいたいと言っている。『党の3役が街頭に出ても何人が集まるか、東国原知事が行けば、動員しなくても1000人くらいは集まる。今度のことは後悔している』と。ただ、これから先、県政のために尽くしたいと言っている彼のことを、宮崎県民がどれだけ信用するか」

   山口一臣「有権者には2つのメリットがあった。1つは自民党の有権者を見る目線がわかった。人気者をもってくれば君たち投票してくれるでしょう、という目線。もう1つは、国政に出たいという県知事の本音、正体見たり、ということ」

   『東国原劇場』のお騒がせ期間はひと月足らずだった。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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