石破農相が迫る「潔さ」 この自民危機「アノ内閣以来」

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   <テレビウォッチ> 丸1日揺れた自民党の「両院議員総会騒動」は、執行部と派閥のしめつけから、「麻生降ろしならイヤだ」と署名取り下げが続出して、結局拘束力のない議員懇話会に落ち着きそうな雲行きだ。

   これと並んで都内のあちこちで、大物が会合を重ねたが、その顔ぶれをみてみのもんたが、「目新しい方たちじゃないね。比較的古い方たち」だと。そう、古くてアカがついた人ばかりだから、こうなった。

   さて自民の「朝ズバッ」ジャック、第3弾は石破茂・農水相。きのう(7月16日)出演の森・元首相からは「変わった人」といわれたが、「(麻生を)選んだ責任がある」と、いってることは極めてまともだった。

   両院議員総会について、「都議選や地方選での敗北のなかで、現場からの厳しい声を伝える必要がある。もやもやしたままで、選挙に突っ込んでどうする。麻生総理の下で気持ちを1つにするために必要」という。

   与良正男が、「選んだ責任があると前からいっていた石破さんが、署名に加わったので驚いた」というのには、「きちんとした話し合いの場が必要だ。むしろ党の方からやろうと言うべきだ」と。

   与良「両院議員総会と懇話会では違うのか」

   石破「違わないでしょう。もうここまできたら。その場で総裁・執行部が反省して、一緒に闘おうと、国民の心に響くものを見せること」「国民はみんな、去年の9月に選んでおいて何なんだと思ってる。それに答える義務がある」

   与良「与謝野さんと一緒に総理に会ったが、思いは?」

   石破「一緒だと思う」

   与良「麻生さんに辞めるべきだといった、という報道があるが」

   石破「与謝野さん、ひと言でもいいましたか? 本人がいったこと以外、私は信用しない」

   みの「署名を撤回する人、会の趣旨でも意見がわかれている」

   石破「わかれてるんだから、しょうがない。でも、きちんと総括しようという人は多いんだと思う。野心のない発言は、人の心を打つ」

   みの「自ら(総裁選に)うって出るつもりは?」

   石破「いまは、麻生さんのもとで闘おうというときだ。5年後10年後は知らないよ」「かっこいい」「かっこいいじゃなくて、(みんな)潔さが足らないのでは?」

   原野城治「麻生さんが買っている与謝野、石破の2人が、騒動に加わっているのが国民にはわかりにくい。ガス抜きかとか……」

   石破「ガス抜きとみるか、真剣なものとみるか」「麻生さんは、予算を4回組んだ。福田内閣からの懸案だった消費者庁から……海賊対策まで、休まずにやってきているが、有権者はもう自民党のいうこと聞きたくないという気になっている」と。

   与良が「そんなことって、かつてありましたか」

   石破「ありました。宇野内閣のもとでの選挙で、何を訴えても、だれも足を止めてくれなかった」。

   彼の危機感のもとが、これでわかった。泣いても笑っても週明け、21日には次のステージになる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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