<テレビウォッチ>「衆院選でお戦いになるお覚悟はおありだと思っていたのですが、あっさりやめられたね~」
キャスターの小倉がここぞと皮肉った。相手は、昨日(7月16日)記者会見し衆院選出馬断念を表明した東国原・宮崎県知事。
で、スタジオは、自民党を差し置いて今回の東国原騒動の「総括」の場になった。
まず東国原知事の会見。「今回、私が自民党にお願いしていた全国知事会のマニフェスト、(自民党が)それを100%のむことは厳しいとの返事がありました。結論から申し上げると、今回、自民党からの出馬はお受けできないということになりました」。
さらに、知事は次のような自画自賛を。「地方分権が政府・与党の大方のご理解とご配慮に基づいて、かなりの割合で盛り込まれたのは私の行動の成果ではないかと総括しております」。
しかし、実を取ったのは、知事の個人プレーをきっかけに、ここはチャンスと団体戦に持ち込んだ橋下大阪府知事を中心にした全国知事会では……
予想以上の騒動に発展したのを実力と勘違いし、謙虚であるべきところを自ら過大に見せるクセが止まらなくなってしまったのか……
小倉が、騒動の元になった知事の『私が次期総裁選候補としてお戦いになるお覚悟はおありですか』の迷セリフに触れ、「古賀(自民党選対委員長)さんは、『そういう話は一切出ていない』とおっしゃっている。どっちが本当なの?」と。
ことの真偽はわからないが、ゲスト出演した政治ジャーナリストの上杉隆は、次のような永田町での話を……
「マンゴーや地鶏のPR しか印象に残っていない。行政の長としての実績は、政治の世界では橋下知事に比べ高く評価されていない。前から『東国原は終わった』という評価だった」
桜美林大大学院教授の諸星裕が「やっぱりご自分を過大評価されている。マンゴーの値段がちょっと高くなったかもしれないが、ちょっと勘違いされておられる」と。
行政は、テレビカメラの前でお笑いをやっていればいいというものではない。口先でなくきちっと実績を積み重ねないと、厳しい評価に晒される……