<テレビウォッチ>動画サイトのYouTube(ユーチューブ)では、マイケル・ジャクソンにちなんだ動画が再生回数チャートの上位を寡占し続けている。
かつてマイケルが住んだネバーランドに「亡霊」が現れたことでも大騒ぎだったが、最近は世界各地におけるトリビュートの動きが多く見られる。なかでも、先週から今週にかけて、もっとも視聴されたのはマドンナによるトリビュートの映像だった。
7月4日、ロンドンのO2アリーナでコンサートを行ったマドンナ。この会場ではマイケルが13日から「ファイナル・カーテン・コール」を飾るはずだった。そんな奇縁もあってか、マドンナは『マイケル』をステージに立たせたのだった。
「ホリディ」の演奏が一時中断すると、会場にはマイケルの代表曲「ビリー・ジーン」や「ワナ・ビー・スターティン・サムシン」が流れ、マイケルの『そっくりさん』が登場。ダンスやムーン・ウォークを披露する。
そのパフォーマンスの間、ダンサーたちとともに後ろで手拍子をしていたマドンナは、曲が終わると、右手を突き上げながら、「偉大なアーティスト、マイケル・ジャクソンを称えよう」「国王(キング)万歳!」などと叫んだ。
この動画は当初、マドンナの公式サイトに掲載されたものだが、YouTubeにも数多く転載され、数百万回再生されている。動画へのコメントでは、ともに80年代のポップ音楽界を代表するビッグアーティストだった2人を比較するものが少なくなく、「キングが死に、クイーンが取り残された」といった愛惜の言葉も書き込まれていた。