<テレビウォッチ>これこそが、テレビの強み。1時間前に終わったマイケル・ジャクソンの追悼式の様子が、映像とナマ中継で届く。「朝ズバッ」は何度も繰り返して流すから、まあ日本中のサラリーマンが、出勤前に目にできたはず。
追悼式は日本時間の午前2時半すぎから始まった。マライア・キャリー、ライオネル・リッチー、スティービー・ワンダーが歌い、ブルック・シールズが言葉を……そして「We are the world」の大合唱。
最後にマイケルの娘パリス(11)が涙で「ダディーは最高のお父さんでした。心から愛してます」。ジャネット・ジャクソンが彼女を抱きしめた。式は2 時間余。
ロス駐在の真下淳がステイプルズセンター前からレポートした。
センターに入れたのが1万1000人、前のシアターでモニターで観られたのが6500人。チケットの抽選は180倍の難関だった。周辺には、チケットのないファンも大勢集まり、中には日本から「雰囲気を味わいたくて、学校さぼって」なんていう学生グループや「同じ空間にいたかった」という女性もいた。
真下は「コンサートのような雰囲気かと思ったが、死を悼むおもむきでした。わたしもマイケル・ジャクソン世代ですので、記念になります」
みのは、「1億円出しても入りたいという人がいた」
その真下が取り出したのが、中に入る人しか手に入らないパンフレット。開くと、マイケルの数々の歴史が写真で綴られている。
みのもんたは、「リストバンドがあるんだそうですね」と興味津々。
真下「チケットだけではなくて、こういうバンドが必要なんです」と、右手首につけられたプラスチックのバンドを見せた。「1度はずすと、元に戻せないので、(はずす)タイミングを考えているところです」
みのは「貴重なメモリーになりますね。ずっとつけておいてくださいよ」
タイムラグがあって、「わかりました……」
みのはさらに、「帰ったとき、私の目の前ではずしてください」(笑い)
真下も困って「いつになるか分かりませんが……」(爆笑)
みのはなおも、「不謹慎ですが、あれはすばらしい記念品ですね」と言い続けていた。