<テレビウォッチ>三反園訓(テレ朝コメンテーター)によれば、静岡県知事選についてある自民党幹部は勝てると踏んでいたそうだ。民主系は分裂選挙になったし、鳩山代表の献金虚偽記載問題も出た。フタを開けてみると、共産党を除く野党の推薦した候補が、与党が推した候補を僅差で破って当選した。「自民党はガッカリしているのが本音」と三反園は言う。
鳥越俊太郎は、静岡県が日本全体の消費動向を示す『アンテナショップ』だとし、「日本の縮図ともいうべき静岡県の選挙結果は、都議選、総選挙に影響を与える。その意味で大きい」と話す。
では、今後の政局はどうなって行くのか。まず、麻生首相がイタリアサミット前後に解散カードを切れるかどうかがポイントで、ここで首相が勝負をかけて8月初旬の総選挙に打って出るのを自民党は1番、恐れている、と三反園は説明する。逆に、この戦略をとれなければ、もはや首相の手では解散できないだろうという。
ゲストの大下英治は、「解散できない状況だけど、麻生さん本人が死んでもオレがやるというかもしれないし、みんなで引きずり降ろすかのどっちかだ」と述べる。
小木逸平から「顔を変えることにも国民に反発がありますが」と言って振られた吉永みち子は「ギリギリになればなるほど破いて次の紙を貼りつけた印象が強くなる。これしかないのかということで、新装開店まで行かないのではないか。結局、麻生さんは決断できないで最後まで行っちゃうような気がする」と語る。
静岡県知事選で、民主党が代表、幹事長以下、党を挙げて繰り出したのに対し、麻生首相が応援に出向くことはなかった。これでは戦いにならない。