「一緒に死んでくれ」男の対処法 警察頼みしかないのか

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   <テレビウォッチ>59才の無職の男が、かつて恋仲だった准看護師の女性(42)宅に放火、女性と高校1年の娘はベランダから辛くも逃げだして手足に軽傷、男は焼死した。和歌山・有田川町で起きた事件である。報告した高村智庸リポーターは「無理心中未遂と見られている」と言う。

慎重になったかも

   そのとき『アラカン』男の心をよぎったものは――鳥越俊太郎は「怒りか諦めか」と表現した。

   高村が伝えるところでは、独身同士だった2人の交際は4~5年前から。一時は結婚話も出たらしいが、ささいなことが原因で別れ、2008年7月、男のストーカー行為が始まる。女性は、警察に10回ほど相談していた。警察の警告にも拘わらず、男の行為はエスカレート、一昨日(6月28日)夜、男は油を撒き「一緒に死んでくれ」と叫んで火をつけるに至る。

   鳥越が「つき合っていた男女が別れた後、一方がストーカーになるケースがストーカー事案の大半だけど、ここまで思いつめて人生を棒に振ることはそうない」と話すと、若一光司は「相当、頻繁にストーカー的行為をしていたようだ。警察は警告を超えて何らかの対応をとれなかったか」と残念がる。

   大澤孝征は「男に対する警察の見込みが甘かったと言わないわけにいかない。早く身柄を拘束するなり、一定の強い処置をとっていれば、こうまではならなかったかもしれない」としつつ、「ストーカー防止法自体は、抑制的にしなければいけませんよという法律の趣旨があるので、警察は慎重になったかもしれない」と述べる。

   高村が取材した男の息子は「息子として謝ることしかできません。申し訳ありません」と被害者に詫びていた。男は、相手の女性と娘ばかりでなく、自分の子どもの心をも傷つけた。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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