<テレビウォッチ>早稲田大学大学院でスポーツマネジメントを学んでいる桑田真澄がブログで、最近の学生生活と若い野球選手への励ましを語っている。
2009年6月29日の記事によると、「僕は、24年ぶりの学生生活で5月病にかかっていました」という。新しい環境に適応しようとしてストレスに感じたり、疲労が蓄積したりしている状況だったのだろうと自己分析する。入学以来、仕事、授業、宿題の毎日。「ちょっと混乱していたのかもしれないね」。とはいえ、「結局は大変だったことに対しての言い訳か」と省みることも忘れない。
さて、2か月ぶりの更新となったこの日は、「環境に適応」することについて書いている――。桑田の少年野球のチームでも、新しい環境に適応できなくて、退部した選手がいるという。「どうしてなんだ」と聞いてみたい思いもあったが、桑田は「自分の好きなところでプレーするべきだ。頑張ってこいよ」と背中を後押しするのが常だ。自分がここだと思ったところで頑張るのがベスト――これが桑田の考えである。
さて、野球は素晴らしいスポーツではあるが、残酷でもあると話が続く。少年野球や高校野球の場合、環境に適応できなくて転校したいと考える子どもも中にはいる。ただ、指導者の中には「うちのチームを辞めるのであれば、『野球が出来ないようにしてやる』と言って潰してしまう」ケースもあるようだ。桑田は「金の卵なんだから、大切に育ててあげなければいけないんだよ」「育つ環境を整備してあげることが指導者の使命だと思う」と持論を語る。そして、こう続ける。
「汚い大人たちによって傷ついた子供達に伝えたいことがある。辛かったよな。苦しいよな。悔しいよな。大人なんてこんなもんだよな。不幸だよな。でも、ぐれている場合じゃないぞ!」
問題はこれからだと桑田。くよくよしている時間はなく、鍛えて、勉強して自分を磨けと励ます。「人生は、本当に嫌なことが多いよね。でも、この苦しみを乗り越えた時の喜びが、たまらなく感動するんだよね。共に頑張ろうよ!」