<テレビウォッチ>「何が何だかわからない」とみのもんた。麻生首相が先週「解散はそう遠くない日」といって以来の自民の迷走のことだ。「もしかしたら、討ち入り前の大石内蔵助、昼行灯といわれた、あの戦法をとっているんじゃないか」
「そう遠くない日」と並んで、「党役員人事」を指示したと伝えられてから、党内はそれぞれの思惑から勝手なことを言い出した。総裁選前倒しだ、役員人事だ、いや任期ぎりぎりまでだと。
まずは役員人事。当然焦点は細田幹事長がどうなるかだが、麻生首相はきのう(6月28日)細田幹事長と会談して、「人事は白紙」となった。首相はまた例の調子で「外野が勝手にいってる。自分からいったことはない」といいだした。
岸井成格が解説する。「2人が会ったのをカメラに撮らせたことで、幹事長は代えないよというサインをだした。人事も解散も白紙だと」
みの「そのために取材陣、記者団右往左往したんですよ」
岸井「人事はもともと難しかった。細田さんは幹事長にふさわしくないとなっちゃうし、最大派閥の町村派ですから」
みの「代えないよと、自民党のみなさんにわかった」
岸井「わかった。わかったから、みんなそれぞれに勝手なことをいいだした。親麻生、反麻生、ベテラン、中堅、若手、みんな立場が違いますからね。それから選挙に強い人、弱い人。これでも違う。だからまとまらない」
みの「きょうは横須賀市長選で33歳の若い人が出て、小泉一派を抜いた」
岸井「地方選にその兆候が出て来ている。若い人が強い」
そこで解散の時期はいつか、になった。都議選の前だ、サミット後だ……こんなことはいまいくら言っても時間つぶしにしかならない。
岸井が「70%ルール」とやらを持ち出した。内閣支持率と自民支持率を足して70にならないと、選挙に勝てないというものだ。グラフをみると、麻生内閣が70以上になったのは、組閣直後だけ。「毎日の調査だと、いま足しても39ですから、選挙なんかできない数字」と岸井。
横江公美が、「じゃぁ、誰だったらいいの?」
岸井は、「頑張ってるようにみえる舛添さん(笑い)、石原さん、石破さん、小池さんもあるか。しかし麻生さんが辞めるといわないとダメ」
さらに「任期ぎりぎりまでやれという(古賀、菅、太田・公明代表)のは、あわてるな我慢すれば、世の中何が起こるかわからないから」(笑い)
西松建設の裁判、小沢前代表の秘書の公判も始まる、厚労省局長のスキャンダルだって民主党の大物議員がからむ、鳩山・民主代表の政治資金規正法問題もある、というのだ。「ただ、与党だって何が起こるかわからない」
末吉竹二郎は、「国民は一喜一憂にあきちゃってる」
みのが、「麻生さん、サミットいきたんでしょうね」
岸井は「もちろん。だから気持ちだけいえば、サミットから帰って来たときにドーン」
街の声のなかに、「そんなバカじゃないよ、国民は」というのがあったね。