東国原・宮崎県知事は、もう1度古賀選対委員長と会っていた。「きわめて真剣です」という。宮崎県民からの声の8割が「出馬反対」だったが、「宮崎のために、地方のために国を変える」と。ますますわからない。
とにかく生き生きしているが、なんかちぐはぐ。
「ふざけてるとかおちょくってるとかいうことは一切ございません」
「頭ごなしに顔を洗ってこいという方もおられたが、1回下野されて、そちらが顔を洗われた方がいい」
「地方分権をチェック、管理、実行しないといけない。だから宮崎のため」
ということは、自民が下野? そこで野党になった自民党の総裁になってどうするの? 地方改革がねらいであれば、勝ち馬に乗る必要があるだろう? ん?
自民が勝ち馬と見ているわけか?
自民党もしっちゃかめっちゃかだ。古賀選対委員長の行動を「軽率だ」(山本一太参院議員)と非難する、東国原知事を「特Aだ」(武部勤元幹事長)と評価する声。おまけに、自民党宮崎県連の話では、古賀委員長の訪問は「はじめ知事を総務相に、という話だった」という。しかし、「そんな話はありません」(知事)。当の古賀委員長は、「党を浄化するエネルギーがほしい」
岸井成格は、「自民もがけっぷち。選挙にいいことは何でもやろうと」
みのもんたが「なりふり構わず?」
岸井「いや、なりふり構わずじゃない。古賀さんの頭の中にはいろんなことが同時進行してると思う。ただ、知事は決意している。でないとこういうことにはならない」
知事が出した条件は2つ。全国知事会のマニフェストを党のマニフェストに入れろ、それと「総裁候補に」だ。
岸井は「前者は選挙に向けて飲めない話ではないと思うが、問題は後者」という。「宮崎の事情は複雑で、古賀さんは九州ブロックの比例を考えているのではないか。自民は北海道と九州がきびしいので、九州で顔になれば、票の底上げができる」と読む。
さらに「いま自民幹部は総裁選前倒しをいう人が増えて来た。都議選で負けでもしたら、もう総裁選で沢山の人を立ててお祭り騒ぎで盛り上げるしかない。そこで東国原氏をいれるということもありうる」という。
みのが「古賀さんの独断ですか?」
川戸恵子が、「いや、十分に根回ししてると思いますよ。特に菅副選対委員長は、東国原さんを出したがっていた」
岸井が、「東国原さんは前から国政に出たいといってますよね。そこで、民主党にもっていかれたら大変というのがある」と。
なるほど。わからないでもない。でも、そういうウラ話はもう願い下げにしたいね。