<テレビウォッチ> 「わたしを次期総裁候補として闘う覚悟があるか」――自民党の古賀選対委員長がきのう(6月23日)、次の選挙への出馬を要請した東国原・宮崎県知事の答えがこれだった。
知事によると、そのとき古賀委員長は「無反応だった」という。自民党が飲むはずのない条件だから、常識的には断ったと受け取るべきなのだろうが、東国原知事が真顔なのが、妙にひっかかる。あいかわらず、この男食えない。
知事はもうひとつ条件を出した。全国知事会のマニフェストをそのまま党のマニフェストに入れ、4年間で実現させることと。これまた自民が飲めない内容だ。ここで、ニヤッとするどころか、「きちんと考える党になってほしい。外から新しい血をいれる覚悟が必要」なんていうもんだから、話がややこしくなる。
案の定反応はきびしい。
「あほらしい」(笹川総務会長)
「東国原くん、顔を洗え」(松浪健四郎)
「シャレでしょ? 断るために言ったとしか思えない。ホントだったら、すごすぎる」(橋下大阪府知事)
「政党のために知事の座を投げ出すことが県民、国民に理解されるかどうか疑問」(民主党鳩山代表)
「古賀さんもなめられたもの。自民党の値打ちがそれだけ下がったということ」(民主党岡田幹事長)
「人の去就の問題だから、おちょくってるとは思わないが」(麻生首相)
さて、知事の真意だが、与良正男は、「わかりにくいが、選挙で勝てばわたしが、と言っているからこちらの方が注目されてしまう。もう1つの知事会の条件の方を先にいっていれば政策論議になったのに」「まあ、足下をみられた。自民党がこけにされた」
みのもんたは、「きのうは沖縄の日。古賀さんは日本遺族会の会長なのに、沖縄を欠席して宮崎へいった」
与良は「古賀さんのダメージも大きい」
柴田秀一が「東国原さんにとってもマイナスでしょ」
春日美奈子が「大きく出たもんですね」
「舞い上がってんじゃないのと思われますよね」と与良。「でも、自民も政策じゃなくて、人気に頼ろうとしてるんだからね」
こうして誘われて国会議員になった人がどれだけいたか。で、当選してからまともにニュースになってる数がどれほどか。考えなくてもわかる。いま知事の方がはるかに存在感がある。