<テレビウォッチ>夫(42)と2女(15)がケガをした、茨城・ひたちなか市での放火事件(6月16日発生)で行方不明だった妻(40)が、現場から5キロほど離れた川の川原で死亡しているのを発見された。黒のパーカー、ジーンズ姿で、事件が起きる前、夫が見たものと一致するようだ。
取材した高村智庸リポーターによれば、今日(6月23日)司法解剖される予定で、死因が他殺か、自殺か、事故死かは、まだ分からないという。この事件では、市場の水産会社で働いていた妻の同僚の男(23)が、上司に連れられて警察に出頭、家の中に入って放火したことを認めている。
番組は、妻と同僚の男との間柄について、関係者に聞いた話を伝える。「ゴルフをやっていたみたいだ。仲がよいことはみんな知っているんじゃないか」。一方では、妻が男との間にトラブルを抱え、上司に相談していたともいわれる。
事件後の朝、欠勤した男のもとに上司が電話を入れ出社を促したところ、男は「彼女といっしょなので今は勘弁してください」と返事。2人の間のトラブルを知っていた上司は男のアパートに向かう。出てきた男はひどいヤケドを負っており、問いただすと放火したと話したため警察に出頭したらしい。妻の行方については「わからない」と言っているそうだ。男が退院するのを待って警察は放火などの疑いで逮捕する方針という。
赤江珠緒は「ナゾが多い事件」と言ったが、大澤孝征(弁護士)は「死因と死亡推定時間がハッキリすれば大体のスジが見えてくる。上司が、2人のトラブルを把握していたことから、彼には十分な動機があったと考えられる。放火についても妻が死亡したことについても彼が関与した可能性が高いと見ざるを得ない。捜査本部は、彼が皆殺しを図った事件ではないかという最悪のシナリオを想定した捜査をしなければならない」と、かなり踏み込んだ意見を述べた。
裁判員制度開始を前に慎重なスタンスの鳥越俊太郎からのコメントはなかった。