政府はマンガを殺す気か! ソーリ「アニメの殿堂」大反対

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   <テレビウォッチ>「インチキ臭いネーミングです。通称、国営漫画喫茶……」と、太田光総理(爆笑問題)がイヤミたっぷりに紹介するのは国立メディア芸術総合センター。今回の放送でソーリは「ムダなマンガ喫茶なんか作らずにもう1回定額給付金を出します 」というマニフェストを掲げたが、その咆え具合から判断するには「マンガ喫茶」潰しにより力が入っているようだった。

漫才やってみろ

   「誰が(漫画喫茶が)通称って決めたんですか!?」。自民党の大村秀章議員がすかさず口を挟む。番組の常連、政治家軍団のなかではわりと青臭いキャラ。頭まるごと紅潮させ、ムキになってソーリと渡り合うこともしばしばだ。

   東京のお台場あたりに4~5階建ての「ハコ」を建て、日本が世界に誇るコンテンツであるアニメ・マンガ・ゲームを世界に発信する拠点になるという。ご予算見積もりは約117億円。

   「場所をつくって、観光客を呼ぶことが必要。中身(の検討)はこれからでもいいと思います」(自民党・佐藤ゆかり)

   「1番はアーカイブスですよ。鉄腕アトムだとかの資料を集める」(自民党・鴨下一郎)

   ソーリの考えはこうだ。「漫画やアニメはサブカルチャー。真ん中から除けられてたようなところで力をつけてきたんですよ。それに政府が口出しして、国が手を出した瞬間にそのジャンルは死にますよ」

   さて、ここで大村の出番である。優れたアニメをつくってきた日本のテレビ局が芸術センターに反対するなど、大村にしてみれば「天に唾するような話」だという。「エンターテインメントは一番素晴らしい人類の仕事。それ(を集めること)がいけないんですか」

   睨み指さし、興奮気味にソーリに迫る大村に、ソーリもエンターテイナーのプライド丸出しで絶叫する。「オレは毎日エンターテインメントやってますよ。あんたに言われたかねーよ、そんなことは。政治家がそんなこと言うのが1番インチキ臭いっつってんだ。あんたが漫才やってみろ!」

   大村も「おかしいだろ!」と応戦。さながら本物の国会のヤジ合戦を思わせる迫力、両者とも血管キレんばかりで見応え十分。さらにつかみ合いにまで発展しそうな気配だったが、残念ながらそこまでは至らなかった。ただし、「ソーリが政治家と大ゲンカ」との前宣伝ナレーションも、今回に限ってはあながち誇張ではなかった。

               

ボンド柳生

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