<テレビウォッチ>党首討論を受けて、スタジオには自民から世耕弘成、田村耕太郎、民主から桜井充、森ゆうこの4議員と岸井成格、嶌信彦らが侃々諤々。スタートは財源問題だった。
森は、「社会保障にこれこれ、教育にこれこれ、だからもういじれないという点。鳩山さんは『そうじゃない』と、たとえば費目で精査していけば、無駄が出てくるといったが、首相はおそらく理解できなかった」
世耕がかみついた。「麻生さんが言いたかったのは、民主はいいことをいう。例えば基礎年金を全部税金でみるとか子育てとか……これを全部足すと30兆円になる。この財源を聞いているのに、(鳩山さんは)人の命とか情緒論にしてしまった」
桜井は「自民だって40兆円借金してる。我々が新しい施策をしようとすると、どこに財源が、というのは筋が違う」
世耕が「今回は緊急……我々はぎりぎりでやって、心ならずも……」
森が「だったらね、アニメの殿堂は……」
世耕は「なんで30兆円ものばらまきが……」
森「あれだけ無駄だと指摘して、河野太郎さんも言ってるのをそのままにして、削れないと。そこで止まっちゃダメ」
田村は「一般会計と特別会計でまったく無駄がないかというと、残念ながら一桁の兆の前半くらいはある。しかし(民主のいう)20兆円を毎年出すのは無理」
みのもんたが、アニメの殿堂の青写真を出して、「兆の議論からすれば、117億円だけれど……」といいかける。
世耕は「麻生さんは説明が下手。若い人の仕事を作る場。フランスではファッション、アメリカではハリウッド。日本でも芸術分野をやらないといけない。 15兆円の中でたった117億円です」
みのが「母子加算をカットするんなら、こっちをカットした方がいい」
桜井が「なぜハコものを造るんです?」
森は、「人材育成でいえば、高校へいきたいのにいけない子どもがいる。そのことを鳩山代表が言ったのに、情緒論だとは何ですか」
世耕は、「大風呂敷を広げておいて、その財源を答えない。しかも自分たちの政権では消費税をやらないといってる。重大なことです」
みのが「堂々巡りになっちゃう」と割って入って、話を岸井にもっていった。
岸井は、「景気の底割れ宣言をしたし、新しい世界秩序も始まっているし、党首討論はそういうことを論じてほしい」
嶌は、「いまは一種の産業革命が起こってる。そういう大きな枠の中からどういう予算の使い方がいいかを考えないと」という。
みのが、「政権交代になったら、国民は何を期待するのか」
桜井は「1400兆円もの個人資産が回らないのは、病気や老後の備えで使われないから。だから社会保障政策をきちんとしてあげることが、遠いようだが一番確実。もっと手厚くしますと伝えてます」
世耕は「その点は同感。われわれも安心できる年金にしようとしている。しかし財源が問題。政府が破綻してしまったら……」
「そういう割には無駄遣いが多い」と森。
世耕は「もちろん無駄遣いはやめる、天下りもやめて、消費税の議論を考えてる」
みのが「大型の補正で景気は良くなるんですか?」
自民の2人は「よくなると思いますよ」
このあとまた、日本郵政問題で激しい言い合いになったが、省略。最後にみのが、世論調査の数字を出した。総理にふさわしい「麻生25 鳩山40」。これが選挙にどう反映するのか。まあ、かつてない見物になる。