余裕ないと笑ってしまう? 首相の笑顔と「大政奉還」

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   <テレビウォッチ>総選挙のタイムリミットが近づきつつある中、支持率が急落する麻生首相に『大政奉還』を直訴する動きまで出てきた。

追い込まれると…

   6月16日の自民党代議士会。首相の面前で古川禎久衆院議員が鋭く迫った。

   「今般の鳩山政変を持ってわが党は決定的に国民の信を失ったことを憂いております。大政奉還を決断して国民の懐深く帰るべきだ」

   『大政奉還』が何を意味するのかいま一つ不明だが、古川議員は鳩山前総務相の元秘書。

   元上司だった鳩山によると「歴史に強い男、彼の自民党再建にかける熱い思いがああいう表現になった」と。

   となると、徳川慶喜を引き合いに出した真意は……

   薩長や公家の過激派戦略になすすべなく、側近を切り捨て、結果的に幕府を終焉に導いた慶喜の優柔不断さになぞらえ、「政権を返上し出直さないと自民党幕府はもたないぞ」と言いたかったのかも。

   「直訴」された首相は、記者団に笑みを浮かべながら「若い方々は緊張感が非常におありになるんだなというふうに受け止めました」と、余裕の表情で答弁を。

   党内には「万一のことがあれば、重大な決意をしなければならないような立場にならざるをえない」(笹川尭総務会長)という声や「ここで選挙やれば自殺行為です」という意見も。

   あげく、古賀誠選対委員長が東京都議選(7月12日投開票)と総選挙のダブル選挙を言い出す始末。

   これらの声にも首相はニコニコしながら「こういう時になりますと色々なご意見があるんで、ご意見は丁寧に拝聴することにしています」と。

   番組では、『大政奉還』について深追いをしなかったが、スタジオでは、取り上げた笠井アナが皮肉とも取れる話を……

   「このところ総理は難しい問題になるとニコニコしながら語る。窮地に追い込まれるとつい笑ってしまう。私もそういうクセがあるんですが……」。

   呼応してキャスターの小倉が「いやにニコニコするんですよね~。ニコニコしながら急にプイと横を向いてしまう」。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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