あのM.C.ハマーが大復活!? 「懐かしい」踊る踊る数十人

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   <テレビウォッチ>「ハマータイム!」――の掛け声にピンと来た方はどれだけいるだろうか。1990年前後、「U Can't Touch This」などで見られる特徴的なダンスとラップで世界を席巻したM.C.ハマー。その後、人気は急落し、その反動からか、彼を実力不相応に成功したバブリーなミュージシャンと捉える風潮がすっかり定着してしまった。

   そんなハマーが最近、動画サイトで復活したらしいと聞いて、当探偵社はYouTube(ユーチューブ)に駆けつけたのだった。すると、「Hammer Pants Dance (HD)」なる動画が120万回再生とゴールドディスク級の人気を博していることが判明。たしかに、そろそろハマー再評価の機運が高まってもおかしくない時期だ。

   さっそく動画を再生してみると、そこに映し出されたのはロサンゼルスにあるヒップな服飾店。ヒップな客に混じって、キンキンに金色のダボダボなパンツという場違いなファッションの男が数人、店内を物色している。そして突然、流れ出す「U Can't Touch This」。音楽にあわせてハマーダンスがはじまり、数十人規模の老若男女がなだれ込んでくる。上はシャツやスーツ、裸とさまざまな格好だが、下はそろって金色のハマーパンツ。

   「ブレイキッ・ダウン!」。「オー!オー!オー!」と掛け声も勇ましく、彼らは戸惑う客たちを押しのけるように、所狭しと踊りまくり、曲が終われば一斉に退場していく。

   これはハマー自身は一切登場しない、いわゆるフラッシュ・モブ動画なのだった。だが、これは第三者によるただのイタズラではない。米ケーブルテレビ局のA&E TVがハマー一家を題材にしたリアリティ・ショー番組、その名も「Hammertime」を6月14日にスタートしたのに合わせて、YouTubeの同局チャンネルで公開した正真正銘の公認?フラッシュ・モブなのである。

   「これは笑える」「わたしも参加したかった」「(ヒットしたのは)もう20年か。懐かしい」。コメント欄を見ると、宣伝効果は上々。米国では、芸能人がリアリティ番組に出演して再注目されるケースも多い。暗黒の時を経て、ハマー時代(タイム)の再来を予感させるに十分だ。

   ただ、同局チャンネル上には、ほかにもハマー自身が妻について語る(顔に刻まれた皺が時の流れを感じさせる)インタビュー動画などが公開されているが、再生数は数千程度にとどまり、モブ動画に遠く及ばないのが少々気がかりである。

OP・コンチーネ

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