支持率にみる鳩山辞任騒動 「西松事件」吹き飛ばしたか

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   <テレビウォッチ>半年近く続いた日本郵政と鳩山総務相の騒動は、鳩山辞任で幕引きとなったが、街の声はきびしかった。内閣支持率は7.5ポイントも低下。麻生首相の事態の処理には、81%がダメと答えた。

決断しない決断力

   この土日に行われたJNNの世論調査は、金曜日の鳩山辞任にも触れた。

◇まず内閣支持率は24.4%(前月比 -7.5ポイント) 不支持74.5%(+8.1) ◇鳩山辞任での麻生首相の対応 評価できる17%、評価できない81%
◇ 鳩山氏の主張を 支持する57% 支持しない34%
◇ 日本郵政の西川社長は 続投すべきでない73% 続投16%
◇ 次期首相にふさわしいのは 麻生首相25% 鳩山民主党代表40%
◇ 民主の鳩山新体制 評価できる49% できない48%
◇ 政権交代は 必要・次の選挙で48% まだ時期ではない32% 不必要18%

   焦点はやはり、鳩山問題についての麻生首相の対応だ。岸井成格がビデオで「初めは西川を切るつもりが、腹が据わってないものだから、郵政民営化派の巻き返しにあった。単なる人事と思っていた」といった。

   与良正男は、「麻生さんはいろいろ判断したといっているが、決断といえるのか、何を考えているのかよくわからない」

   みのもんたがパネルを示して、

◇ 鳩山前大臣は「初めは西川氏を代えることで(首相と)一致していた」
◇ 麻生首相は、「問題を法律と事実に基づき新大臣の下でどう解決するかきちんと出たうえで判断」といっていると。

   与良は「もし一致していたのなら、なぜその方向で動かなかったか。定見がないと言われてるようなもの」「麻生発言も、まだ西川続投も決めてないと言いたいらしいんだが、翌日新大臣は続投を要請しちゃった。軸が定まってない」(笑い)

   結局「与良の目」は、(1)よきにはからえのツケ(2)郵政民営化って何?のツケ(3)解散決断せずのツケ――の3つのツケだという。「自分の決断を出さずに、よきにはからえでは、何も動かない。また郵政民営化はなんだったんだ」という。

   杉尾秀哉は、「支持率を見ると、西松事件の前に戻っちゃった。敵失(西松)が消えちゃったら、もうできることはほとんどない。改造も解散もできない」

   与良は「麻生さんじゃ闘えないとなるのかどうか」

   末吉竹二郎は、「何のために総理をやってるんだか。1日たりとも休めないという言葉と現実が違いすぎる」

   青野由利も。「国民のために何をやるかが見えない。決断力がない」

   みのが「決断しないという決断力」(笑い)とまぜっかえす。

   与良も、「解散できないかもしれない」

   もう1つ、きのうの千葉市長選では民主推薦の熊谷俊人・前市議(31)が圧勝した。

   名古屋市長選からは3連敗で、いずれも大差の完敗だ。もう雪隠詰めだね。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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