欧風カレーの秘密 TKO木下を魅了した技

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   <テレビウォッチ>2009年5月30日放送のグルメガイドは、「TKOプレゼンツ! 絶対にすべらない激うまカレー」特集。「王様のブランチ」レギュラーでもあり、お笑い界きってのカレー通だというTKO木下。今回は、そんなカレー通のこだわりに見合ったお店が選び抜かれて紹介されました。リポーターは、英玲奈と中村明花。

フランス料理との関係は?

インドの香りとヨーロッパの味――とおいしそうな説明が…
インドの香りとヨーロッパの味――とおいしそうな説明が…

   TKO木下はなんと、1日3食では飽きたらず1日5食のカレーを食すこともあるのだとか。どんなカレーよりも欧風カレーが大好きで、ナンよりもライス派とのこと。そして、「絶対にすべらない」カレーとして絶賛したのは、神保町(東京・千代田区)に35年以上もお店を構え続ける老舗「欧風カレー ボンディ」。

   「欧風カレーの王道」として紹介されたのは、一番人気の「ビーフカレー」(1450円)。早速カレーを口にすると…

   TKO木本「こんなに甘くてこんなにちょい辛くて完璧なカレーは初めて食べた」

   木下「ビーフのやわらかさといいね、コクがまろやか」

   見ていると、本当においしそう! というワケで、カレー好きの筆者もお店へ実際に行ってみました。

   このお店、「古書センター」の2階という少々分かりにくい場所にありまして。古書を買うつもりはないのに古書センター内を堂々と歩き、内心ドキドキしながらも奥にあるひっそりとした階段を上ったら……ありました、そこに。まさに『知る人ぞ知る』という言葉が似合うお店ですが、そこは老舗。足繁く通うリピーターの方達によって、ランチには長蛇の列ができるのだとか。

   早速、「ビーフカレー」を注文。数分して、最初にお皿に入れられた小ぶりのジャガイモが運ばれてきました。契約農園でつくられたというこだわりのジャガイモは、ホクホクしてそのままでも美味。お店の方に伺うと、「ボンディ」はカレーとは別にジャガイモをオードブルとして初めて出したお店なのだそう。お好みでじゃがいもにカレーをかけて食べるのがボンディ流です。

   さて。お待ちかねの「ビーフカレー」はというと、具は大きめにカットされたサイコロ状の牛肉だけというシンプルなもの。このカレーを、ゴーダチーズのかかったライスにかけていただきましたところ、これはこれは……。口に運んだ瞬間、なんとも香り高くフルーティーな甘みが口いっぱいに広がりまして、あとから上品な辛みがやってくる2段構造とも3段構造とも言えるお味。カレーと共にずっと煮込んでいるという牛肉もスプーンでほぐれてしまうほど柔らかく、噛むと旨みがギューっと染み出てカレーソースと味を深め合っています。美味しくてどんどん食べたいけど、ゆっくり口の中で味わいたい。そんなジレンマと戦いながら、完食。

   この「ボンディ」のカレーが誕生したのは、当時フランスに留学していた、村田紘一シェフがフランス料理に使われるソースの奥深さに感動したのがきっかけなのだとか。帰国後に試行錯誤を繰り返し、ついに完成させたのがこの甘さの中に辛みのある味なのだそうです。お店のサイトによると、このカレーソースは、リンゴを主体とした果物とタマネギなどの野菜をたっぷりのバターと長時間炒めたものをさらに赤ワインで煮詰め、レッドペッパーなどで辛みを加えてつくられているとのこと。乳製品をふんだんに使ってまろやかさとコクを出しているのも、ポイント。なるほど、「ボンディ」のカレーには、フランス料理にインスパイアされた技が生きていたんですね。

   取材で伺った「ボンディ」ですが、その美味しさに「また来ます!」と村田店長に宣言してしまった私。帰りにまた古書店内を歩きながら、分かりにくい場所にあってもお客さんが絶えないのは、ひとえにこの惹きつけるソースのチカラなのだなぁとしみじみ思ったのでした。

早稲田大学 綾リィ

   * TBS系「王様のブランチ」(2009年5月30日放送)

欧風カレー ボンディ 神保町本店
千代田区神田神保町2-3 神田古書センター-ビル2F
TEL  03-3234-2080
(営業時間)
11:00~22:00(21:30L.O.)
無休(年末年始・夏季休業を除く)
(気になるメニュー)
ビーフカレー 1450円
チーズカレー 1450円

●紹介された他のお店

<トプカ 淡路町本店>
千代田区神田須田町1-11
TEL  03-3255-0707
(気になるメニュー)
エビカリー 980円

<もつ鍋 元気>
港区六本木4-9-1 佐竹ビル1F
TEL  03-3423-1003
(気になるメニュー)
酢モツ 500円

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