<テレビウォッチ>日本郵政の西川社長の進退をめぐる鳩山総務相の『乱』が、依然出口が見えない。みんないろんなことを言ってるが、麻生首相は相変わらずだんまりだ。当事者、関係者のきのう(6月10日)の発言を並べてみよう。
鳩山総務相「業務改善命令は、責任を感じてくれということ。財務相とは密接不可分だが、別の視点で判断する」
与謝野財務相「株主(国)と認可権限(総務省)は一致しなければならない」
中川秀直・元幹事長「(西川社長拒否は)郵政民営化反対になる。総理が続投と判断すると思う」
武部勤・元幹事長「郵政民営化は霞ヶ関改革だ。その後退は認められない」
公明党の北側幹事長「最終的には総理のご判断だ。権限があるからといって、軽々に発言するのはいかがなものか」
竹中平蔵・元総務相「2倍以上の利益をあげている。短期間でそれ以上の成果を出せというのは気の毒。総務相を更迭すればいい。民間の会社にわけの分からない介入は正義に反する」
政治評論家の声。
岸井成格「(総務相に)辞表を出させるべきだったが、チャンスを逃した。関係閣僚に徹底的に議論させるという手もあった。このままだと、リーダーシップの欠如だとして内閣支持率に影響する」
上杉隆「一企業の社長を守るために、閣僚の首を切るなんてありえない。そんなことで決断するより、早く解散の決断をした方がいい」
スタジオではまず、みのもんた。「西川社長が辞めると、郵政民営化じゃなくなるの?」
谷口尚子「もともとは経営上の問題でしょう。それが政争の具になってる」
みの「鳩山さんの言うのは、いつの間にか、すりかわってる」
嶌信彦「利益をあげてるじゃないか、というのがあるしね」
みの「そこがおかしい。(鳩山さんがいうのは)国民の財産を変な売り方をしたという責任でしょ。100円で買った人が100万円で売ってるなんて」
嶌「こういうのは、退却がむずかしい。秀吉が朝倉相手に、うまくやったのがあるでしょう。あれをできる人が自民党にいない」
みの「信長を逃がしておいてね。そうか、みなさんひとつ歴史小説を読んで頂いた方が……」(笑い)