ラブホ経営は宗教活動? 「法人」買収のお値段

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   <テレビウォッチ>長野・千曲市でラブホテルを経営している宗教法人が、7年間に14億円の所得隠しを関東信越国税局から指摘されていた。休憩料の一部を「お布施」として非課税扱いをしていたという。にしても、宗教法人がなぜラブホ?

みの教にすると?

   この宗教法人は「宇宙真理学会」で、登記上は香川県となっているが、現地はマンションの1室で、住民の話では「10年ほど人の出入りはない」という。休眠状態だったのを、15年前に千曲市の食品会社が買収したものだった。

   食品会社は、長野、新潟、群馬などで23軒のラブホテルを宗教法人の名前で経営。ホテル入り口には観音像があり、「喜捨をお願いします 世界の恵まれない子供たちに手を差し伸べ……」の看板。部屋の中にはお布施を入れるトレーがあった。

   国税局によると、同法人は休憩料の4割を「お布施」と計上して、宗教法人の優遇措置を悪用していた。追徴課税額は3億円になるという。法人側は、「福祉施設に寄付もしている。国税当局と争う」といっているという。

   みのもんたは「宗教法人て多いんですね」

   宗教法人にくわしい紀藤正樹弁護士は、「18万くらいあります。この場合、宗教法人としての実態があるのか、ラブホの経営が宗教活動になるのかどうか」

   みのは「宗教法人だと、宗教活動収入は非課税、収益事業でも22%と低い」

   紀藤は「収益の20%は宗教活動にまわせる。非課税ですから実効税率はさらに下がる」という。今回は、喜捨で4割が多すぎたということらしい。

   与良正男は、「宗教法人を買収?」といぶかる。

   紀藤は「後を絶たないんです。後継者がいないなどで休眠状態になっても法人格は残る。私は消滅させろといってるんですが、いま休眠法人が5000ある。売りたい、買いたいで市場が成立している」という。

   みのが「じゃぁ、わたしがその1つを買って、みの教にすると……?」

   紀藤は「みのさんへの寄付は全部非課税です」(エーッと声)「これを改めようと国会でも議論されてるんですが、宗教法人の強い政党がありますね。だから、与党からは話が出ないんです」

   そういうことなんだね。ちなみに宗教法人買収には億の値がつくんだそうだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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