電気自動車時代は目の前? その明るい未来と暗い予想

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沖縄、レンタカーすべてを…

   村沢義久・東大大学院教授は、「造りが簡単だから、アメリカもビッグ3からスモール100にシフトするだろう」「車の使い方も変わる。リビングとガレージが一体化して、車が音楽を聴いたり仕事をしたりする個室に変わるかも」という。

   自動車産業はどうなるか。「1社で1000万台を売る時代は終わる。しかし、技術では依然世界一だから、(自社生産のほかに)シャシー、足回りだけでも売れる。技術でリードを保っているうちに迅速に動く必要がある」と同教授。

   エコのエコたるゆえんは、脱石油だ。電気をソーラー、風力に求めれば、究極のエコカーになる。沖縄経済界が東大との協力でいま、「グリーンニューディール沖縄」というプロジェクトに取り組んでいる。

   県内2万5000台のレンタカーをすべて電気に変えようというのだ。南北110キロしかないのも、電気自動車に適している。風力発電を増やして電力をまかなうだけでなく、これを車に蓄電して、地域に電力を供給しようというSF的プロジェクトだ。

   「グリーンニューディール」はオバマ政権下で進められているコンセプト。規模の小さな沖縄でなら、いち早くモデル化できるかも知れないという予感はある。確かにバラ色の未来像だ。

   だが、革命には陰の部分がある。車からエンジンとトランスミッションがなくなると、部品の9割がなくなる。中小部品メーカーの将来は暗い。それとも自らスモール100になれるだろうか……。 

ヤンヤン

   *NHKクローズアップ現代(2009年6月8日放送)

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