電気自動車時代は目の前? その明るい未来と暗い予想

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   <テレビウォッチ>今年は「電気自動車元年」なのだそうだ。三菱自動車が今(6)月5日、初の量産に入ると発表。富士重工業も来月発売予定で、日産自動車も開発の最終段階にある。これによって何が変わるのか。

   ハイブリッド車はまだエンジンがあり、ガソリンが必要だ。対して、電気自動車は石油燃料ゼロ、CO2ゼロ、騒音がない、構造も簡単だから、異業種参入ができる。さらに、自動車自体が電源にもなる……究極のエコカーである。

家電量販店で販売計画

   ネックは値段だ。三菱のモデルでも小型4人乗りなのに459万円。国の補助金を使っても320万円もする。三菱はいま、京都市との連携を進めている。ねらいは観光客向けのレンタカーだ。エコは京都のイメージアップにもなると、充電設備などインフラ整備にまでタッチする。

   実は、電気自動車はすでに走っていた。金沢の輸入品ブティックでは、店内にイタリアデザインの電気自動車が、売り物として置いてあった。が、車を作ったのは、東京・八王子のベンチャー企業だ。

   工場はビルの地下駐車場だ。ここで、イタリアデザインのボディーに、台湾製のメーター類、中国製の電池などを載せる。2人乗りで260万円、補助金を使って183万円。

   高岡祥郎社長は、もと大手自動車会社で開発担当。「部品の数はガソリン車の10分の1。3000点あるかないかだから、小人数でも作れる」という。いま、家電量販店で売ろうと計画している。自動車の常識ががらりと変わる。

   アメリカのベンチャー企業は、電池をカセットのようにそっくり入れ替えるアイデアを形にした。使用料で稼ごうというのだ。東京の6万台のタクシーを狙って、先に日本交通で行ったデモでは、わずか1分で電池を入れ替えてみせて、関係者を驚かした。

   電気自動車の値段の半分は電池の値段だ。「政府のサポートがあれば、このアイデアは成功するだろう」と、このアメリカ人はいう。なるほど。

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