<テレビウォッチ>橋下大阪府知事の「ぼったくりバー」発言で一躍注目の的になった国の直轄事業の地方負担金。国交省が渋々だした明細で問題点が続々と出てきている。その橋下知事がナマで語った。
大阪はいま、15人がかかりきりで点検の最中だが、これまでに分かっただけでも、退職手当の7600万円など「こんなものまで?」「なんで?」というのが続出。
たとえば、三重、奈良、京都にまたがる木津川上流河川事務所の敷地借地料や、滋賀県にある琵琶湖河川事務所と大戸川ダム工事事務所の営繕・借地料まで大阪が払っていた。しかも額が一番多い。
近畿地方整備局は、「上流で対応するから下流の治水効果があがる。その負担」だという。
あきれるのは、茨城県の筑波にある国土技術政策総合研究所の人件費など。なぜか大阪が1500万円。これには「行政向けの政策・技術支援が直轄事業に関係するから、経費の一部を負担」という。つまり47都道府県全部に請求しているらしい。
全国知事会から起こった批判の声に金子国交相は6月2日、「退職金や年金負担などは見直す」といったが、知事会も「見直しではなく廃止すべき」という声がある(京都、埼玉など)一方で、「事業がまだ残っている」「遅れているところには必要」(島根、宮崎など)という声もある。
こうした実情もふまえて橋下知事が口を開いた。
みのもんた「過去の知事さんはどう思ってますかね」
橋下知事「みな払ってた。今回、払わないといっていた新潟が払うことになった。国が予算止めるぞといったら地方は終わりなんですよ。これを変えるのが地方分権」
みの「脅しですね……県によって意見が違うが、統一はできない?」
橋下「統一はしてるんですが、霞ヶ関が地方の実情に応じて、うまいことくさびを打ち込んでくる。しかし国の権限を縮小して、お金と権限を渡してくれたら、地方はきちっとやりますよ」
みの「金子国交相が、退職金などを見直すといってる」
橋下「やっとそこまできた。でもこれで終わらせたら日本はダメになる。地方が中央をチェックするようにならないと、無駄遣いはとまらない」
みの「国会議員が動くべきでは?」
橋下「国会議員は手が回らない。ボクらは口を出せないから、霞ヶ関はやりたい放題。これを変えないと日本の将来はない。次の選挙で変えるしかない」
杉尾秀哉が、「こないだ自民党の勉強会で、このままいったら自民党は負けるといいましたね」
橋下「民主党がかなりのものを出していますからね。他の政策は余り差がないと思うので、地方分権で判断したい」
杉尾「民主支持もあるうる?」
橋下「マニフェスト次第です。日本の将来がかかってますから、選挙にいって変えたい」
みの「知事に就任したとき、府職員といろいろありましたが、いまは?」
橋下「よくやってくれてます。だからたまにはぼったくりバーへ連れていこうかと……」(爆笑)