<テレビウォッチ>みのもんたが嬉しそうに、「これこれ」と産経新聞を示した。1面の囲みで「国営マンガ喫茶にNO」とある。野党やメディアから散々批判を受けていた例の「国立メディア芸術総合センター(仮称)」のことだが、今度は自民党内からの声だ。
自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム(PT)」が、文化庁からヒアリングをした結果、「不要」との判断をくだしたというのだ。PTの河野太郎議員は、「点検の対象の中でもっともひどい事業であり、直ちに予算を執行停止すべきだ」とまでいっているとか。
このセンターは、マンガやアニメ、ゲームなどを収集、展示するという構想で、2009年度補正予算で117億円がついていた。これに民主党の鳩山代表が「巨大な国営マンガ喫茶」と批判、対して麻生首相は、「メディア芸術の国際的な拠点が必要」としていた。
PTは昨年政務調査会に経費削減のためにもうけられたもので、各省庁へのヒアリングから事業の妥当性を検討して、提言する。今回は、「運営コストを含めた見積もりがいい加減」ということだったらしい。
みのが、「優先順位ってものがあるじゃないの。補正予算に入れていいものかどうか。まずそこからですよ」
杉尾秀哉も、「『私のしごと館』だって補正予算から始まってるんですよ。補正だと本予算の様に精査されませんからね、こういうものが紛れ込む。作った後、運営費やランニングコストがものすごくかかるのも考えてない。PTもいま言うんじゃなくて予算を通す前に言わないといけない」
三屋裕子も、「選挙対策だと思われちゃいますよ」
それでなくとも、中身が何にも決まってない計画だとわかっていたものだ。予算が通っちゃった後だけにどうなるのか。マンガ好きの麻生首相に冷水をぶっかけたのは確かなようだが……。