<テレビウォッチ>『鳩山邦夫総務相の大臣辞任か、西川善文日本郵政社長のクビか』――日本郵政の社長人事をめぐる問題。
番組が「落としどころをどこに求めるか、麻生首相にとって新たな火種を抱えることに」(笠井アナ)と取り上げた。
『かんぽの宿』の不明朗な落札、郵便法違反事件と数々の不祥事を起こした日本郵政、今(6)月26日に株主総会を迎える。
同社は、5月22日の取締役会で西川社長の続投を決めているが、これに人事の認可権を持つ鳩山大臣が異議を唱えた。
「西川留任」を認めない鳩山大臣は全国郵便局長会で「郵政文化の邪魔をするものとは正義感を持って戦い抜く」と、宣戦布告。
昨日(3日)は、記者から「(西川続投なら)辞任も辞さないか?」と問われ「私は信念を曲げることはしませんから……」と、辞任を覚悟しているような答えを。
しかもこの騒ぎの背後に、生みの親である小泉元首相の姿も見え隠れし始めた。
番組では、笠井アナが「西川さんの首を切れば小泉さんの顔にドロを塗ることになる。総選挙を控えて選挙に力のあるこの人のご機嫌を損ねたら大変ですから」と、いまだに小泉人気の反発を恐れる発言をしたが……
他の報道では、小泉元首相が麻生首相に「西川社長の首を切ったら郵政民営化はガタガタになる」との意向を伝えたという話もあり、これが事実なら鳩山大臣にとっては横ヤリを入れられた形だ。
ただ、番組キャスターの小倉は、我関せずというわけか「ハタから見ていると、けっこう面白い人事になりそうですね……」と。
これに慶応大教授の福田和也は「第3者委員会では『かんぽの宿』は、違法性はないにしても不明朗なことがある、と指摘された。(西川社長は)辞めるのがスジ、留任はおかしい」と正論を。
さて、落とし所はどこになるのか? 笠井アナは「もしかすると条件付き留任ですかね~」と最後まで留任説に固執?
これに小倉は「西川社長辞任が落とし所という説もあるよ」と、番組内不一致で幕……
リーダーシップが発揮でいない麻生首相の頼りなさだけが浮き彫りに。