<テレビウォッチ>酩酊した19歳の女子学生に集団で性的暴行を加えた京都教育大学の男子学生6人が集団準強姦容疑で逮捕された。
被害者の女子学生から相談を受けていたにもかかわらず、学校側は警察に通報しないなど犯行の隠ぺいすら疑われているのだが……
昨日(6月1日)記者会見した学校側は「教育的配慮から申し上げられません」の1点張り。番組でその会見の模様を……
警察の調べによると、事件があったのは今2009年2月下旬。京都市内の居酒屋で開いた卒業生を送る会の後、居残った男子学生6人が、酩酊し抵抗できなくなった女子学生を別室に連れ込み、集団で性的暴行を加えた。
3月3日にこの女子学生から相談を受けた学校側は、被害者のほか暴行を加えた男子学生から事情を聞いた。
その結果、3月31日に6人を無期限停学の処分を行い、警察には通報しなかった。
女子学生はやむを得ないと思ったのか、4月4日自ら刑事告訴し、警察が捜査していた。
ところが逮捕を受けて記者会見した寺田光世学長(番組ではなぜか名前を明示しなかった)は「教育的配慮」の連発……
まず、男子学生が集団で性的暴行事件を起こしたことについて「公然ワイセツ行為をして本校の学生の本分を守らなかった」と。「なぜ強制わいせつじゃないのか」の問いにも寺田学長は「(公然ワイセツと)我々は思っています」
(処分内容について聞かれ)「教育的配慮を優先し明らかに出来ない。捜査上の影響が考えられるうえ、公表することによって自傷行為に走る、そういうものを未然に防ぐことも教育的配慮……」
(警察に通報しなかったことについて)「教育的配慮を優先し(通報を)しなかった」
被害者の女子学生に対する学校側の心理的配慮、人権的配慮など全くなし。
同校のホームページには『寺田学長からのメッセージ』として「責任と使命を自覚した実践力ある教育の専門家を養成することを目指しています」とある。
スタジオではキャスターの小倉が「『教育的配慮』とは、都合よく聞こえますね」。これにニューズウィーク日本版編集長の竹田圭吾が「体面的な部分で被るダメージを意識してたんじゃないかと推測してもおかしくない」と。
タレントの渡辺満里奈はズバリ、「学校側の会見を聴くと、隠ぺいしていたと思われても仕方がない」。
(追記:京都地検は2009年6月26日、6人全員を不起訴処分とした。)