<テレビウォッチ>昨日(6月1日)から、いわゆる大衆薬を薬剤師よりも資格取得が容易な「登録販売者」が扱えるようになり、コンビニやドラッグストアで薬が便利に買えるようになりそう――と番組は伝える。しかし、この典型的な規制緩和のウラで、便利な通信販売に対しては規制強化。これまで買えた風邪薬、漢方薬なども、通販できなくなった。
「ネットで薬が買えなくなる!」と、楽天など一部のネット企業は危機感を煽っていたが、今日の番組ではその不便さはサラッと紹介されて、ほとんど相手にされず。むしろ、通販における「電話」と「ネット」の性格の違いが話題となった。
VTRで「通販」を代表して意見を述べたのは、八ッ目鰻などを使った伝統医薬品を電話販売していた八ツ目製薬。楽天やヤフー、ケンコーコムなどの新興ネット企業ではなかった。同社の社長は「電話注文で(客と)話をして、情報交換できる。何がいけないのか」と憤る。
すると、コメントタイムで司会の加藤浩次は「電話とネットが(同じ通販として)一緒くたになってる感じですが……」と社長の意を酌むかのように話をふり、衆院議員の江田けんじがそれに応える。「副作用の説明ができる電話販売と、説明も読まずにワンクリックで簡単に買えるネット販売は、多少違うように思う。もう少し、きめ細かく(規制を)検討する余地があるのでは」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト