<テレビウォッチ>5月30日朝、神奈川・川崎市のアパートに住む1人暮らしの無職の男(57)が、大家の男性(73)と、大家の弟夫婦(71、68)を殺害した。弟夫婦は容疑者の隣の部屋に住み、アパートの管理人をしていた。取り調べに対して容疑者は「初めに弟夫婦を刺し、その後、仲裁に来た大家を刺した。(管理人が使う)洗濯機の音がうるさくて我慢できなかった」と供述しているそうだ。
鳥越俊太郎は「ヨーロッパなどに比べて日本は音に寛大、悪くいうと無神経だ。どこでも騒音にあふれている。お互い、音に無神経になっているんだけど、病気になったり気になったりすると不幸な事件に発展してしまう」と述べる。容疑者は6、7年前から肝臓がんを患って眠れなくなり、体質的に導眠剤も飲めず不眠症に苦しんでいたという。鳥越はそこに同情を寄せたのかもしれない。
だが、病にも拘わらず容疑者は酒をやめず、被害者(弟)とも居酒屋で何度も同席していたといわれる。逮捕時もアルコールが検出されたという。
松尾貴史が「隣人トラブルというと、コミュニケーションとってないからというのがあるけど、今回に関しては十分とれていたという証言がある。何が境目で……」と話し出すと、途中で鳥越が「コミュニケーションがとれていようが、いまいが、音は我慢ならない」と割って入った。相当、過敏になっている感じだ。
立花裕人リポーターは「容疑者も被害者(弟)も酒を飲むと人が変わってトラブルになっていたようだ」と報告する。容疑者は知人に「体が弱って死にたい」と、もらしていたという。立花は「自暴自棄になっての犯行ということも考えられる」と結んだ。