税金「ぼったくり」 地方負担金だけなのか

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   <テレビウォッチ>橋下・大阪府知事から「ぼったくりバー」といわれた国直轄事業の地方負担金に、国交省がようやく明細を出したが、これでかえって怪しい実態がわかってきた。

まずいんじゃない?

   この負担金は、直轄事業のうち「受益者だから」と3割を地方が持ってきたものだが、これまで工事費、事務費の金額だけで、何にいくら使われたかの明細がいっさい示されなかった。

   みのもんたは、「ぼったくりバーだって書いてあるよ。テーブルチャージ、サービスチャージ……」(大笑い)

   橋下知事に続いて、新潟、北海道などの知事が相次いで「納税者に説明できない」と声をあげ、全国知事会として明細を要求していた。その結果が都道府県に届き始めているが、「朝ズバッ!」は佐賀県に突っ込んだ。

   県が内容をチェックしたところ、おかしな点が続々……。県内3か所の工事事務所の庁舎が撤去されているが、「その庁舎の改修費??」。「佐賀河川工事事務所旧庁舎撤去費用が5635万円」とあるのを調べたら、実際は2635万円で業者が落札していた。「差額の3000万円はどこへいった??」といった具合だ。

   古川康・佐賀県知事は、「ナゾは深まるばかり、読めば読むほどわからない。これまでは事務費と工事費の区別だけだったが、実は職員の給料、退職金、宿舎費まで払っていることが初めてわかった」という。

   東京でもあった。港区にある東京国道事務所金杉橋出張所の庁舎立て替え11億円のうち4億円が都の負担となっていたが、4キロ離れた品川区内に新しい金杉橋事務所がすでに建設中だった。しかし、都にはまったく連絡なし。

   猪瀬直樹副知事は、「隠していた」という。現在の金杉橋事務所は公示地価で6億円。「これを売却すると道路特別会計に入る。つまり都民の税金4億円がすり替えられて特別会計に入ってどう使われるかわからない」

   今回の請求が「国と地方の関係か変わるきっかけになる」といっていた橋下知事は、明細について「ほどほどのぼったくり」という。が、「国民が後押しをしてくれるものは、支払いを拒否しても絶対にこっちが勝てるはず。納得できるものしか払わない」といぜん強硬だ。

   末吉竹二郎は、「民主主義の原点ですよね。税金の使い方が国民の目にみえるかどうか。国民には知る権利がある」

   2008年度予算での地方負担の内訳を、あらためて並べてみると、総額9716億円のうち

宿舎費  45億7700万円
人件費 597億9700万円
退職金  33億3302万円

   五十嵐敬喜・法大教授は「そもそもこんなもの、地方が負担すべきものかという疑問が全国からあがってくると思う」という。

   みのが、「思いやり予算に似てますね。まずいんじゃない?」

   末吉は、「思いやりは自発的だが、これは強制だ」

   どうやら、闘いはこれからのようだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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