八甲田山から生還 見放さなかった「偶然」とは

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   <テレビウォッチ>みの独演の『ニュースめくり斬り』。今朝(5月27日)は、遭難から5日目、偶然に次ぐ偶然で救助された奇跡の生還劇を。みのは「山の神に救われたのかも……」と。

くれぐれも山の神を

   青森市の八甲田山といえば明治35年(1902年)青森歩兵第5連隊が雪中行軍中に遭難。将兵210人中199人が死亡した事件が有名だ。

   この八甲田山で春スキーを楽しんでいた北海道・小樽市の精神内科医(43)が遭難し、5日目に救出されたのは4つの偶然が重なったという。

   で、偶然その1。助けたのは同市で農業を営む52歳の男性。5月25日、男性が山菜採りを思いつき、母親に「山菜採りに行くのでおにぎりとお茶を用意してくれよ」。

   しかし、母親に「この田植の準備の忙しい時期に」と止められた。それでも諦めきれない男性は制止を振り切り、しぶしぶ母親が用意したおにぎりとお茶を持って山へ。

   偶然その2。ところが山菜はまだ雪の下で、男性は山の奥へ、奥へ行けども見つからず、遠回りして下山することに。

   偶然その3。その帰り道、道から少し離れた谷底に色のついた板切れを発見。近寄ってみるとスキー板だった。

   偶然その4。ところが男性の目に何やらキラキラ光るものが……よく見ると30mほど先に男が寝そべって何か光るモノを盛んに振っている。

   で、男が言ったのが「助けて下さい。足を折って4、5日前からここにいます」。男性は残して置いたおにぎりとお茶を男性に渡し、急いで警察に通報。

   助けられた精神内科医は、足の骨を折っただけで、あとは無事だったという。

   八甲田山のベテランガイドは「八甲田山は冬7回越してやっと1人前といわれている。春先とはいえ雪山の単独行動はいけないね」。

   そこでみののオチ。「この偶然は、山の神に救われたのかも……。お気づきでしょうか、私も気づきました。くれぐれも山の神(奥さま)を怒らせないように……」。

   それにしても、雪の中でたった1人で4泊5日の野宿もすごい。精神内科医がこの間、何を考えていたか聞いてみたかった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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