マスク着用「大げさ」か「マナー」か

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   <今週のワイドショー通信簿>今週、新型インフルエンザ感染者が首都圏でも確認された。一方、政府の対策本部は2009年5月22日、空港などの水際検疫対策の縮小を含む新指針を決めた。

   「『マスク効果なし』は世界共通認識?~」(朝ズバ、5月21日)、「非感染者のマスクは無意味?~」(とくダネ、5月20日)では、入手が困難になってきたマスクの話題を取り上げた。「『日本インフルエンザ』に『名称変更』 マスク着用映像『世界』がびっくり?」(とくダネ、5月22日)でも話題の中心になった。日本人のマスク着用ぶりはおおげさだという指摘があった。

   朝ズバ通信簿では、ジャーナリスト嶌信彦が「外国ではマスクをしてもあまり効果がないという説もある」と専門家に質問した様子を伝えた。元国立感染症研究所研究員の岡田晴恵は、患者がマスクをするのは「すごく大事」とし、さらに日本は人ごみが多いと指摘して満員電車などではマスクをすることを勧めた。

   「健康な人」のマスク使用については、厚労省の新型インフルエンザ専門家会議の「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方」(08年9月22日)に次のような記述がある。着用により、ドアノブなどに付いたウイルスが「手を介して口や鼻に直接触れることを防ぐことから、ある程度は感染接触を減らすことが期待される」。

   一方で、いわゆるウイルス対応製品などの「不織布製マスク」も「飛沫を完全に吸い込まないようにすることは出来ない」とも指摘。人混みを避けることや「手指を清潔に保つ」といった予防策を「優先して実施することが推奨される」。それでも人混みの多い場所へ行く際は、「ある程度の飛沫等は補足されるため、不織布製マスクを着用することは一つの防御策と考えられる」としている。

   WHO(世界保健機関)の09年5月3日付資料「Advice on use of masks(中略) in Influenza A outbreaks」では、マスクの効果をある程度認めながら正しい使用法でないと逆効果になるとも指摘している。また、健康な人にとっては、マスク使用より重要な対策があるとして、「口や鼻を手で触らない」「石けんなどを使った手洗いの励行」「人混みの中にいる時間をできるだけ減らす」などの項目を挙げている。

テレビウォッチ編集部)

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