<テレビウォッチ> 鳩山由紀夫代表を軸に民主党の新執行部体制が決まった。「小沢さんが辞めたら私も、と言っていた鳩山さんが、あれよ、あれよという間に代表に……」(司会のみの)と取り上げた。
岡田克也副代表が幹事長に、小沢一郎前代表が選挙担当の代表代行となった。
この役員人事、みのには「小沢院政」の懸念があるのか「筆頭代表代行の小沢さん。どうですかね~」と。
番組に出演した岸井成格(毎日新聞特別編集委員)の答えは、
「鳩山さんは選挙専門のポストを打診したが、小沢さんのほうから代表代行、絶対これ以外はだめだと。選挙はふつう幹事長が仕切るが、今度は全部、小沢さんが仕切ることになる。二重権力構造の懸念が……」
そこで、みのが「というのはアレですか? 小沢アレルギーというのが国民の中にあるということは分かっていながらも、鳩山さんは選挙で勝たねばいかんと……」と。
こう言いながら、みのは「では国民の声は?」と、5月17日に行ったJNN緊急電話調査(20歳以上の男女1200人が回答)の結果を。
それによると、『麻生と鳩山、どちらが首相にふさわしい?』では、麻生首相30%(前回より5ポイント減)に対し、鳩山新代表は37%(前回の小沢前代表より10ポイント増)。
『小沢前代表は今後どう身を処すべきか?』では、「党の役職に就かず新執行部から距離をおく」が最も多く48%、「離党もしくは議員辞職すべき」が25%、「何らかの役職につき、一定の役割を果たすベき」も25%だった。
それにもみのは、国民の声を聞き入れなかったことに反発(?)したかったのか「『辞めろ』と『距離を置け』を足すと73%。民の声として大きくなると、(この新体制は)逆効果になる?」と食い下がった。
これに岸井は「現実は、昔の自民党を支持していた農協や土建業を全部剥がして来るのは小沢さん。他にやれる人はいない。イメージか実質か。どっちが選挙に勝つかで実質を取った」と。
確かに、選挙に勝たねば政権交代の実現もない。で、その解散・総選挙だが、岸井は「天皇、皇后両陛下が7月上旬から17日までカナダ・アメリカをご訪問される。解散は天皇陛下の国事行為ですから、ピンポイントで示すとすれば、7月18日解散、8月2日~9日しかない」。
結果、吉と出るのか凶と出るのか今のところ分からないが、いずれにしろ閉塞感で息がつまりそうな日本の政治が動き出す。