<テレビウォッチ> 「水際」で大騒ぎしてる間に、新型ウィルスは防波堤をとっくにすり抜け、広く拡散していたらしい。昨日(5月17日)、今日と関西地方で感染者が次々に発覚し、その数は92名に達した。
事態の急変に対応して、番組スタッフは大急ぎでVTRを編集し、走ってスタジオに届けた。神戸の薬局ではマスクが売り切れ、売り出されると人が群がる様子が流れる間にも、字幕スーパーの速報で三菱東京UFJ銀行三宮支店の行員が感染したことが伝えられ、感染者は1人+になったのだった。
スタジオのコメンテイター、ピーコは「(対策として)マスクをというが、マスクでテレビに映るのも悪いことしてるみたいだし、すごく困る」と対応に苦慮する。番組にとっても「マスク問題」は悩みのタネらしい。
今朝、JR大阪駅前から生中継した岸本哲也リポーターはマスクをしてなかった。が、彼が昨日神戸を取材したVTRでは物々しいマスクが顔を覆っていた。この舞台裏を小倉智昭キャスターが明かす。「最初、(今日の)リハーサルのときはマスクしてたんです。ただ、近くを人が通るワケじゃないし、音声的にも聞きにくいし、と外してもらった」
「ただ、テレビで(人々に)マスクしてと呼びかけてるのに、リポーターはマスクしてないじゃないか、と仰る方も必ず出てくるわけですよね」
オグラは視聴者を牽制するようにチラチラとカメラに目をやる。その心中を代弁すると、リポーターがマスクしてないのにはちゃんと理由があるんだから、アホな苦情や抗議はしてくれるなよ、といったところだろう。