<テレビウォッチ> 新コーナー「ちょっと待った総研」をひっさげて、久々に玉川徹が登場。「総研というんで、研究して報告する」と玉川。初日の研究は、大型補正予算にのった「国営マンガ喫茶予算」。「これ知りたい」と赤江珠緒。
2009年度補正予算は14兆7756億円。玉川は「ハコものというと放っておけない」と拾いだした数字が、公共事業費1兆8364億円と施設整備費2兆8969億円。前者は道路など、後者が出先機関などのハコもの。ハコものが道路などより多い。
では本予算では? と見ると、施設整備費はたったの6492億円。補正の方が遥かに多い。「どこに使ってるんだ、と調べた結果がこれ」と3つの事例をあげた。
最初が、『マンガ喫茶』と呼ばれる「国立メディア芸術総合センター」の117億円だ。
目的は「マンガ、アニメの展示」「情報発信拠点」というのだが、実は内容も場所も決まっていない。ここで玉川が文化庁の担当者に聞くのだが、さっぱり要領をえない。
大谷昭宏が、「総合と名付けるときは何やるのかわからないとき。そもそもマンガは風刺から始まってる。それをお上に育てられてどうなるの」(笑い)
次が独立行政法人「科学技術振興機構」の725億円。産学協同の研究施設を47作る、つまり各県にひとつ。しかし、すでにある16か所のうち、成果があがらないものは廃止すると、おととし年末に閣議決定されているもの。それが補正で息を吹き返したことになる。天下り先が増えることにもなる。
赤江が「作っちゃったあとで赤字で困っている独法がどれだけあるか」
玉川は「細胞の研究費ですら143億円だというのに、ハコものに725億円ですよ。許せない」という。
もう一つは「独法・国立女性教育会館」。ICT(情報コミュニケーション技術)活用を名目に18億6100万円。内訳が、冷暖房施設更新9億5000万円、防災設備更新2億2000万円、照明・LANの更新4億4000万円。なかでホントのICTは、2億円なんだそうだ。
ここの施設整備費は、本予算ではこれまでせいぜいが1億。08、09年はゼロなのに、補正で18億ときたもんだ、と玉川が怒ってみせた。なるほど、よくわかる。たまたまだが、これが全部文部科学省の所管。
大谷は、「要するに、自分たちの食い扶持をさがしてるんでしょうが」。さらに、マンガ喫茶に「ふざけるな、メディアなんて名前いれるな」とマジに切れちゃった。
国の金を食うのは、日本の文化。やはり政権変えないといけないか。