「歌の作り手が感動しないと」 死去三木たかしの思い

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   <テレビウォッチ> 30年ほど前、円高、石油ショック不況のさなか『津軽海峡・冬景色』の歌詞を変えて『日本列島・冬景色』をよく口ずさんだ。

耳に残っている曲ばかり

   巡り巡って100年に1度の冬景色のさなか、この曲をつくった昭和を代表する作曲家、三木たかしが亡くなった。64歳。

   番組は、三木の歌を熱唱する石川さゆりやテレサ・テンの歌声をバックに、早すぎた三木の死を惜しんだ。

   司会のみのが「シングルだけで2000万枚近い数ですよ。すべて耳に残っている曲ばかり……」と。

   ただ、数が多いばかりでなく、子供向けに作った曲もあり、最も売れたのは『めだかの兄妹』だ。

   TBS解説委員の杉尾秀哉は「『別れの予感』という曲が好きでしたね。泣き出してしまいそう……あれがすごく好きでよく歌っていました」とか。

   ロック好きという与良正男(毎日新聞論説委員)は演歌とは無縁なのか、さらりと「ジャンルが『アンパンマンマーチ』に至るまで広い。職人さん、名人という感じがしますね」。

   番組では、三木が生前(2006年)語った曲作りへの熱い思いをVTRで再現したが、感銘を受けた。

   「信念を持って曲を世の中に出して、それが受け入れられるかどうかは二の次で歌を作っていきたい。歌の感動がだんだん薄れつつある。もっと感動をつくりたい。それには作り手が感動しなくちゃだめだ」

   こんな思いで曲に向き合っていたのかと……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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