作曲家のスランプと立ち直り 死去三木たかしと「出会い」の妙

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   <テレビウォッチ> 作曲家の三木たかしさん(64)がきのう(5月11日)亡くなった。まだ64歳。2006年ごろは咽頭がんで声帯の一部を失いながら、なお作曲を続けていた。代表作「津軽海峡・冬景色」は、昨08年なくなった阿久悠さんとのコンビだった。

メロディーラインが…

   みといせいこが、「何度もスランプに陥りながら立ち直る、その繰り返しだった」という。 実の妹、黛じゅん(60)の「夕月」から始まり、順風満帆の20代前半。26で最初のスランプ。これを阿久悠さんとの巡り会いで克服、しかし、その後何度も繰り返し新たな出会いを生んだという。

   「特定のジャンルに色分けされるのが嫌だった」と、常に新しいものを求めた。「アンパンマンのマーチ」からテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」、坂本冬美の「夜桜お七」までと幅広い。

   手術から復帰したあとの08年、「5000曲つくってもヒットは200曲くらいでしょう。成功率は4分」といっていた。

   赤江珠緒が「4分というのもすごいですね」

   鳥越俊太郎が珍しく、「最近の歌はメロディーラインがないでしょう。三木さんのははっきりしている。ぼくも『時の流れに身をまかせ』なんか歌えますよ」なんていう。

   大沢孝征も、「同じ世代ですから、胸に響く。昨年は阿久悠さんが亡くなってるし、いい歌つくる人が次々ですね」

   黛じゅんは、「兄のギターで歌っていた頃や初めてのレコーディングを思い出して、言葉になりません」といっていたそうだ。

   映像で、ゴルフ場の五木ひろしが、訃報を告げられて「エッ」と絶句するシーンがあった。その場に野口五郎、小柳ルミ子、八代亜紀らがいた。歌手の懇親コンペらしいが、いかにその道とはいいながら、その素早さはあっぱれ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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