<テレビウォッチ> 阿部祐二リポーターが「果たして一家に何があったのでしょうか」と切り出す。愛知・蟹江町の一家3人殺傷事件は、確かにナゾが多い。
番組は5月2日に起きた事件の経過を振り返る。殺されたのは母親(57)と2男(26)で、3男(25)が重傷を負わされた(長男と4男は別居)。
飲酒して午前3時ころに帰宅した3男は犯人に切りつけられ拘束されるが、犯人と会話したという。「もう帰ってくれ」と3男が言ったのに対し、犯人は「まだやることがある」と答えたそうだ。そして、犯人は10時間以上も滞在していた節がある。2日昼すぎ、2男の上司とともに被害者宅に駆けつけた警察が、この男を被害者と勘違いしたらしく、結果的には取り逃がす。
こうした新事実は、事件後1週間たつ間に断続的に明らかにされる。このほか、母親が可愛がっていた飼い猫を殺している、母親の作った夕食を食べた形跡がある、3男の運動靴を盗んだなど、犯人の不可解な行動を、阿部が列挙する。
加藤浩次が「物盗りと考えたら10時間以上も現場にいるのはおかしい。証拠を残さないためなら、3男を生かしているのも分からない」と疑問を口にすると、阿部は「物盗りか怨恨か(警察は)決めかねている」と述べる。
テリー伊藤は「世田谷の事件(2000年12月の一家皆殺し)と似ている部分と、秋葉原の通り魔と似ている部分もある」として「何らかの不満があって2人を殺害したことと、もうひとつ自分の存在を示したかったのではないか。3男を生かしているのも自分のメッセージ性があったのかもしれない」と語る。
勝谷誠彦も「ぞっとする程世田谷の一家皆殺しと似ている。居座って冷蔵庫のものを出して食ったみたいなところまで似ている。当然、警察はそれを視野に入れているかもしれない」と話す。
どんな形の解決をみるのだろうか。