<テレビウォッチ> またまた朝青龍だ。夏場所がきのう(5月10日)から始まったが、その2日前に、稽 古を休んでゴルフにいっていたという。それも初日の対戦相手だった鶴竜も一緒だった。
モンゴル人力士の親睦コンペで、もう1人の横綱白鵬も、大関の日馬富士もいた。朝青龍の初日の対戦相手鶴竜は新小結。モンゴル人力士会の会計係で、ゴルフはやらないので、朝青龍に付き人のようにしたがっていたという。
相撲協会の理事も「こんな恥ずかしいことはない」「軽率だ」とコメントをだし、理事長も両横綱を呼んで厳重注意したという。朝青龍はここで、取材の記者たちに、「何を騒いでんだ」と怒鳴った(スポーツ報知)。ゴルフの当日も「記事にはならないぞ。ゴルフをやらないなら帰れ!」(同)
ただ、師匠の高砂親方は「確認していない。私にも仕事がある」と例の調子。
そもそも、なにが恥ずかしくて、軽卒なのか。
そこで、協会生活指導部特別委員のやくみつるの登場だ。やくは電話で「マニュアルを作っているところだが、『場所前の親睦ゴルフ』とは想定外。本場所の真剣勝負が始まる前に親睦がどうかといってる」。
ゴルフくらいいいじゃないかという声には、「そういうヤツは相撲に何を期待してるのか。相撲の何たるかがわかっていない」
スタジオには相撲ジャーナリストの杉山邦博。
赤江珠緒が、「本場所2日前に親睦というのはありえないことですか」
「全くありえない」と杉山。「初日の取り組みが決まった後に対戦相手とね。白鵬も日馬富士もいた。がっかりしました」「横綱、大関は公人。その自覚があれば、こういうことは絶対に起こらない」
鳥越俊太郎は、「杉山さんのような考え方とモンゴル人の力士が考える相撲との間にギャップがあるんじゃないか。文化の違いが」といった。
しかし杉山は、「親方がちゃんと教育しないといけない。それに、急に決まったわけじゃないから、親方たちが知らないはずはない」
「これだけ外国人力士が増えて、上位はモンゴルかヨーロッパ。そうなると文化の違いがこういう風に出てくるので、協会がよっぽど教育しないといけない」
それはわかるが、このコンペに集まった9人は、いまの大相撲を支えているといってもいい9人だ。人気だって、朝青龍の右に出るものはいない。