天下り先へ数兆円 補正予算ホントの「行き先」

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   <テレビウォッチ>過去最大規模の14兆7000億円という補正予算の審議。連休明けに早速激突した。きのう(5月7日)の衆院予算委で焦点になったのは、特殊法人などへの支出、基金の問題。

ぜひ、調べてもらいたい

   民主党の菅直人代表代行が、「いくつ基金がつくられ、いくら積まれるのか」と与謝野財務相にかみついた。基金は単年度ではなく複数年にわたって積み立てができるので、目が届きにくい。

   プールされれば、景気浮揚効果も落ちるし、また、どこにおくかで、官僚の権益維持にもなりかねない。これを菅代表代行は「無駄でばらまきだ」と追求したわけだ。

   これがなんと46基金、4兆3674億円。与謝野財務相は、「中身については、各大臣がきちっと説明できる」といった。ところが、なかにすでに廃止が決まっている、あの「私のしごと館」の雇用・能力開発機構にも150億円がついていた。

   民主党の細野豪志議員は、「役所がそれぞれの予算をつけられないので、基金を作って団体に丸投げという手法。46の基金のうち、まだどこに預けるのかどこが事業をやるのかも決まってないものがある」「廃止が決まっている組織に予算がつくというのは、組織の延命以外のなにものでもない」という。

   ひどい話だ。連休前の論戦でも、民主党の鳩山幹事長が「アニメの殿堂」を「巨大国営マンガ喫茶だ」と糾弾していた。官僚はただ、いただくだけ。国の財政を考える気概もないらしい。その悪知恵をすんなり通す政治家って、何なの?

   山口一臣は、「今回の補正を官僚たちは、『霞ヶ関の再チャレンジ・プロジェクト』と呼ぶ。補正のうち2割近くが、天下り財団にいくといわれている。これはぜひ、調べてもらいたい」といったが。週刊朝日もやってくれよ。

   麻生首相と民主党の小沢代表との党首討論が、5月13日にも行われるという。言葉の重い小沢代表が、どこまでいけるか。

   例の不祥事を逆手にとって、やりこめられる可能性もないではない。小泉元首相に歯が立たなかった前例が繰り返されなければいいのだが。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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